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シンギュラリティ (読み)しんぎゅらりてぃ

一般的には「AIの知能が人間のそれを超える技術的特異点」ということになっている。が、そもそも「人間の知能」も「AIの知能」もどうやって測るのかわからないので、なんともいいようがない。

天気予報ではすでにシンギュラリティに到達している?

2019.03.22

Updated by on March 22, 2019, 17:45 pm JST

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capture image: TOIBOT(TOIBOT)

トイレ掃除ロボット「TOIBOT」

関連項目

誰も自分で天気予報したりしない。AIというかコンピュータのほうが正確にやってくれるんだからそれでいいじゃないかって話だ。というか、そのために作ってるわけだから、その結果、仕事がコンピュータに奪われても誰も困らないのではないかと思うのだ。
が、それは政治とか経済がちゃんとしてるならという条件付きであって、現実的には「仕事がなくなる=収入がなくなる=消費活動が消滅して経済活動そのものが成立しなくなる」ってことになりそうで非常に困るが、それは「技術の問題」ではなくて政治システムとか経済システムとか「人間の問題」だってことだ。
で、それはそれとして、数学的・物理学的な物言いで「シンギュラリティとは特異点である」っていうのはわかるが、この現実世界に「点(位置だけがあって面積がない)」なんてものが存在できないように、この世界における「シンギュラリティ」もかなりの時間と空間の幅を持っているはずで、たとえば、あなたの足元であちこちに頭をぶつけながら掃除の真似事をしているルンバ君だって実はシンギュラリティ実体化の一部だったと考えられなくもない(イマイチな感じもするが)。天気予報や航空機の自動航行システムなんかも含めて考えると、シンギュラリティ=特異点の一部はすでに現実になっているかも、ってことなのだ。

街なかで撮っていて思わぬ方向からやってくる遮蔽物(ここでは右後ろから突然左折してきた観光バス)は邪魔者ではなく客人として歓迎したほうがいい。

ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき

カーツワイル,レイ【著】/ 井上 健【監訳】/ 小野木 明恵/野中 香方子/福田 実【共訳】
NHK出版 (2007/01)

|3,000円(本体)
|B6判
|596p
|9784140811672
▼「シンギュラリティ」本はいっぱい出てますが、これが原典です。で、もうひとりの提唱者であるヴァーナー・ヴィンジには『マイクロチップの魔術師』というSF小説があるのですが、シンギュラリティを扱ったものではありません。新刊は現時点で「品切れ・重版未定」で入手困難です。もし探されるなら古書をあたってください。