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ヘルステック (読み)へるすてっく

ヘルステックあるいはデジタルヘルスとは医療分野にICTの技術を適用することで可能になる多種多様な医療・健康サービスの総称である。

ヘルステックが一般化した暁には、医は「仁術」ではなく「技術」になるのか?

2019.03.22

Updated by on March 22, 2019, 17:55 pm JST

医師と患者はフェイストゥフェイスでコミュニケーションを交わすが、これは最初は必須だとしても2回目以降も必須であるわけではない。「その後どうですか?」「殆ど変わりありません」という会話を交わすために仕事を早く切り上げて急いで病院の門をくぐる代わりに、仕事場で医者とビデオ電話でつないで上記のようなやり取りをして、処方箋を近くの薬局に送ってもらって、帰りがけに処方薬をピックアップするなんてのも充分ヘルステックだし、スマホのアプリを立ち上げて表示される症状をチェックするだけで「ちょっと気になるので1ヶ月以内に大きな病院で診てもらったほうがいいです」なんてアドバイスが出てくるのもヘルステックだ。
もちろん、独居高齢者の見守りサービス、要介護者の介護支援サービス、成人病に掛かりにくい食事レシピを提案してくれるスマホのアプリ、もっと直接的にスマートウォッチみたいなデバイスで血圧や脈拍を測定してホームドクターに定期的に送るようなサービスもありうる。日本ではこれから医師の絶対数が足りなくなるとも言われているので、こういったヘルステック(デジタルヘルス)環境は必須のものになっていくはずである。
が、「ヘルステックがホームドクターを不要にする」かというと、そんなことはない。こういった技術をちゃんと使えるようにガイドする人間の役目はどれだけテクノロジーが進歩しても残るし、残すべき部分だと思う。

自宅に居て昼食時に目の前に出されたものをそのまま撮る。理由は色の取り合わせが好みだから。

ヘルスケア産業のデジタル経営革命―破壊的変化を強みに変える次世代ビジネスモデルと最新戦略

エルトン,ジェフ / オリオーダン,アン【著】/ 永田 満【監訳】/ 三木 俊哉【訳】
日経BP社 (2017/10)

|2,000円(本体)
|四六判
|374p
|9784822255312
▼一流コンサルタントファームに所属する専門コンサルタントが書いた本。コンサルタントの人の本はたいがいの場合その分野のプロモーションになるので、その分は差し引いて読むことになるが、医療・製薬分野はビッグビジネスなので、どうしてもこういうタイプの本が主流になってしまう。が、概観を掴むにはいいと思う。