RPA (読み)あーるぴーえー
Robotic Process Automation の略。パソコンを使った定型作業を人間の代わりにやってくれるソフトウェアロボット。が、実体のあるロボットがディスプレイを見て操作するわけではないので、ソフトウェアのバージョンアップなどでボタン位置が変わるとクリック位置の調整が必要になる(場合もあるらしい)。
2019.03.22
昔、OA(オフィス・オートメーション)という言葉があった。オートメーションというから人間はなんにもしなくてよくなるのかと思ったら、電卓の代わりにエクセルを使えという話だった。あるいは、封筒にボールペンで宛名書く代わりにパソコンでタイプしてプリンタに宛名シールセットしてプリントして剥がして封筒に貼って……あれ?なんか前より手間が……オートメーションが……。あれからン十年。RPAでやっとオートメーションらしくなるのかとも思ったが、なんか少し違うような感じもする。使い方次第だとは思うけど。
そうなのだ。我々はどうも〇〇ありきになりがちで「〇〇を導入すれば▲▲になる」とか「▼▼を〇〇化すれば効率が上がるはずだ」なんて考えてしまうのだが、実際にはそういう話ではなくて、「ここをこうすれば良くなるはずだ。ここの「こうすれば」に使えるものはなんかないかな、おお、〇〇ってひょっとしてピッタリかも。使ってみよう」で、初めてツールだのシステムだのの話になるんであって、そのへんをすっとばして「〇〇使えば問題は全部解決だー」なんてやるとたいがい失敗する。それってもう何十年も前からわかってると思うのだけど、そこ、なかなか変わらないんですよね。
安部 慶喜/金弘 潤一郎【共著】
日経BP社 (2017/11)
|1,800円(本体)
|B6判
|203p
|9784822258276
▼コンサルティングファームの人が「RPAの威力」って言うんだから、たぶん導入を薦める立場の本だとは思いますが、にも関わらずそこそこ評価が高いので「上から言われてるけど、どうしようかなぁ」と考えていらっしゃるのであれば参考になると思います。しかし「ロボットと共に生きる働き方改革」ってのも、すごいコピーですね。