選択と集中で大量の資金を一部に投入し、そこだけに膨大な血流が増えても、現場の毛細血管は干上がっているという事態も十分ありえるのだ。実際、こうした交流の場がほとんどない職場を鑑みるに、論文ランキングが落ちるのもやむなしという印象が残る。
2025.05.27
東京の春をクラシック音楽で彩る「東京・春・音楽祭」。ITの活用による音楽の楽しみ方の拡大にも積極的に取り組んでいる中で、ローカル5Gと60GHz無線を活用する新しい試みが行われた
2025.05.26
そもそも嘘とは何だろう。この定義の問題からして決して安易に通り過ぎることはできないし、子供の頃から何となくいけない、と聞かされていたのに、意外と定義を意識しないものだ。ただ嘘がいけないこととされている根底には、何かがある。それを考えよう。
2025.05.23
『種の起原』を巡る様々なエピソードの最初は、出版前に遡ります。その主役は、同じイギリスのウォレス(Alfred Russel Wallace, 1823~1913)という人物です。彼は昆虫類に興味を持ってマレー半島まで赴き、その地に滞在中、当時盛名の高かったマルサス(Thomas Robert Malthus, 1766~1834)の『人口論』(恐らくは1803年の第二版)を読んで、人間の生存のための条件(の過酷さ)から思い付いたと称する一つの論文を仕上げます。
2025.05.22
ニコラス・カーの新刊『Superbloom』の書名は、2019年にカリフォルニア州のウォーカー・キャニオンで大量のポピーが咲き乱れた現象に由来します。当初は地元住民だけがオレンジ色のポピーを楽しんでいましたが、数万人ものフォロワーを持つインフルエンサーが自撮り写真を投稿するや、ハッシュタグ「#superbloom」がバズります。しかし、写真を撮るために道路を渋滞させるほど多くの人が押し寄せた挙句、環境保護区域の花々が踏みつけられるなど自然破壊が問題となり、交通警官が負傷する事態となると、今度はポピーの写真の投稿者に激しい非難コメントが寄せられました。
2025.05.21
大量生産、大量消費、技術の発達に下支えされた消費資本主義の発展が、全体主義的な管理社会へとつながるという議論は、当時の時代の産物として理解する必要がある。ただこうした議論は、現代の消費社会を考えるための一つの道標として、有用な視座を与えてもくれる。
2025.05.20
MWC Barcelona 2025では、無線を中心とした通信関連の技術の進展を感じることができた。フォトレポート形式で、トピックを紹介する。
2025.05.19
MWC Barcelona 2025では、通信やネットワーク、コミュニケーションがもたらす今後の世界を垣間見ることができた。フォトレポート形式で、トピックを紹介する。
2025.05.16
AIコーディング・アシスタントとプログラミングをしていると、よく「AIが生成するバグ」に遭遇します。バグなので直さなければならないのですが、AIが産み出したバグを人間が指摘して直してもらったり、またしばしば人間が直接修正したりするのは大変不本意で本末転倒な気がします。
2025.05.15
『種の起原』は、誰もが知っている書物ですが、さてしかし、読み通すのは邦訳でもかなり大変です。私事ですが、大学の卒業論文と修士論文のテーマが、この書物に絡んでいましたので、原文、和文とも一応読んだのですが、正直なところかなりの難事であったことは確かです。
2025.05.13