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考えるメディア

South to Southで流通する知の体系がある。すべての「知」が西洋を通過するとは限らない

ジャワ島で出会った複雑な教義を持つ宗教。教典にあった出版社の名前は…… もうかなり昔のことになるが、1980年代中頃、インドネシア・ジャワ島で長期フィールドワークを行ったことがある。ジャワ島はインドネシアの政治的中心だが […]

2026.03.17

コピペで大量の論文を投稿した科学者の行方

行政文書や幾何学の証明問題をコピーしても誰も文句を言わないのに……? 前回までで、書き写し(コピー)と剽窃(盗用)についてざっと概観した。学者や学生のこれらの二つの行為はそれぞれに全く異なる伝統であり、別の歴史をもつこと […]

2026.03.13

「反抗」から遠く離れて

前回は1995年に刊行された『宗教なんか怖くない!』を軸に、橋本治がこの年に発生した(そして他にも多くのことが発覚した)オウム真理教事件に際してどのように反応したのかを見た。橋本はこの事件を、日本の近代に通底する「孤独な […]

2026.03.11

日常は、未知のものに感覚を解放する可能性を秘めている

「日常とは何か」を考えれば考えるほど、その実態は思考の隙間をすり抜けていく   日常とは発見することがもっとも困難なものである。  モーリス・ブランショ(1962=2017)   「日常」とはなんだろうか。毎日の凡庸な生 […]

2026.03.10

野又穫はなぜ論じられてこなかったのか。社会学的想像力をかき立てる現代アーティストを観る

野又穫という作家から透けてみえる、アート業界の構造 野又穫という画家がいる。長いこと幻想的な建築の絵を描いてきた美術家だが、その名を知らなくても、彼の絵はどこかで見たことがあるという人は少なくない。私の家族も基本的に彼の […]

2026.03.03

英語圏のnatureでは捉えきれない「自然」の概念。環境保全の推進に必要な「人文学」のアプローチ

保全活動によって守られようとしている「自然」は、自然科学の想定するnatureでしかない 気候変動をはじめとした環境問題は全世界の注目を集める喫緊の課題である。環境問題の特徴は多国間の協力が必要なことにある。大気汚染や海 […]

2026.03.02

あまり他人を信じない日本人。精神科医が患者の信頼を獲るためにしていることとは

最先端の知識をもち、的確な判断をし、真面目であれば信頼される? 様々な専門家が信頼を失っているともいわれる今日、精神科医の臨床目線から信頼について考察してみよう。 信頼される精神科医とはどのような医師だろうか? 専門家と […]

2026.02.27

接吻することは剽窃か?

文藝の世界では、剽窃が咎められることは異例だった 剽窃の語源について説明しておこう。剽窃 plagiarism は古典ラテン語の「人攫い(さらい)」(plagiarius)から生まれた言葉である。元の意味が「奴隷を誘拐す […]

2026.02.25

日本を支配する、暗号と空気のダイナミズム

英語にはない「甘え」のニュアンス かつて土居健郎という精神分析医が書いた『「甘え」の構造』という本が大ベストセラーになったことがある。この本は、日英両方の言葉をしゃべれる外国女性が、自分の子供について英語で語っていた時に […]

2026.02.24

自分の頭で考えることは、なぜ難しいのか

オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫と、同教団幹部の計13名に死刑が執行されたのは2018年7月のことだ。1995年3月の地下鉄サリン事件からはすでに23年の歳月が経っていた。平成年間(1989年〜2019年)を象 […]

2026.02.23

貧しい環境ほど人は助け合う? 英研究

「心に余裕がある時ほど、他人に優しくなれる」―そう考える人は多いだろう。しかし、人が置かれる環境の違いと助け合いの関係を調べた最新の研究は、その常識を覆す可能性を示している。厳しい環境に置かれている時ほど、人は他者を助け […]

2026.02.18

テクノロジーへの熱狂には、サイクルがある

1980年代のバブル真っ只中「好景気は日本の実力を反映している」と言った経済評論家もいた 1980年代の半ば、まだ現在のような経済成長の勢いがまだあまり見えない時期のインドネシア・ジャワの村落で2年ほど人類学的な調査をし […]

2026.02.17