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考えるメディア

「早期英才教育」は本当に必要か? 3万人超の経歴分析が示す新知見

オリンピックメダリストやノーベル賞受賞者、世界的音楽家など、何らかの分野で世界トップクラスの成果を出す人物を育てるためには、「幼少期に才能を見い出し、専門的な訓練によってその才能を最大限に伸ばす」のが近道だと一般的には考 […]

2025.12.24

宮崎駿が描いてきた「環境と人間」

環境問題のコアに直面する「もののけ姫」 宮崎駿監督作品「もののけ姫」(1997)は、環境問題の教材として最適なアニメーション作品である。中世の日本を舞台にして、人々が製鉄技術を手に入れ、産業を発展させていく。それと引き換 […]

2025.12.23

コピペは勉学の重要な方法である

コピーは本来、手で写すことを意味する コピーと言っても色々ある。もとの英語の copy は元来「書き写し」を意味した。「写本」「(刊行された一冊の)本」などを表わすこともあるし、絵画作品の「模写」もそうだ。ジョンソン博士 […]

2025.12.22

エビデンスに基づいた政治ができない理由――科学と政治の間

認知科学の研究とアメリカの産業政策には密接な係わりがある だいぶ以前の話になるが、かつて認知科学の研究をしていた時に、その歴史について少しさかのぼって調査したことがある。公的な歴史記述では、認知科学は1960年代にアメリ […]

2025.12.19

過去という「意味」を踏まえなければ、未来は訪れない

ロシア連邦がウクライナに軍事侵攻した年として記憶されるであろう2022年は、ソヴィエト社会主義共和国連邦が誕生して100年という節目の年でもあった。ソヴィエト連邦ができた1920年代は第一次世界大戦後のモダニズムの時代で […]

2025.12.16

12歳でスマホ所有、うつや睡眠不足のリスク増 米1万人調査

スマートフォンを初めて手にする年齢が、その後の子どもの心身の健康に影響を及ぼす可能性が、新たな大規模調査で明らかになった。米国小児科学会誌『Pediatrics』に掲載されたこの研究によれば、特に12歳までにスマホを所有 […]

2025.12.08

精神医療では太刀打ちできない8050問題に農が効く

人間に近づけたければ、人工知能に死を 前回、「人工知能の時代にあって、そもそも知能とは何かという問いが重要になる。最近の学説によれば、知能とは、単なる情報処理・演算装置ではなく、知能と身体性は切っても切り離せない」と書い […]

2025.12.04

本当に変革的な人工物が生まれるとき、理解を超えるそれをデザインが媒介する

人間が機械の奴隷になることへの反抗 デザインは常に人間の役に立つものとしてその姿を現すが、その本当の狙いは人間をリ・デザインすることである。 ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー『我々は人間なのか?』 これまでいく […]

2025.11.28

天秤の神通力は誰にも通じるか

絵画に見られる天秤 西欧の絵画には天秤がよく描かれる。例えば、アルブレヒト・デューラーの版画「ヨハネの黙示録の四騎士」(1497-98)を見ると、第三の封印が解かれ現れた馬上の騎士は、右手に天秤を持っている。「食料を制限 […]

2025.11.26

複数の言語を話す人は脳の老化が遅い?新たな大規模研究で判明

年を重ねても記憶力や集中力を保つ鍵は、語学にあるかもしれない。アイルランドのダブリン大学などの国際研究チームが行った大規模研究により、複数の言語を話す人ほど脳の老化による衰えが遅い可能性が示された。 この研究では、欧州2 […]

2025.11.25

宮崎駿が抱え続ける矛盾。自然への思いと、アニメ制作という仕事

「自然を守る」というスローガンは嫌になる 宮崎駿の映画作品のテーマの一つが「人と自然の共生」であることは広く知られている。人間の産業社会の発展とともに、豊かな自然やそこに住まう精霊や神々が滅んでいったことが、繰り返し彼の […]

2025.11.20

どこへ行く、AIアート?

人は冗談や皮肉をどのように理解しているか 日々の会話の中で、我々はどうやって冗談や皮肉といった、少しひねった表現を理解するのだろうか。この問いに対して、斬新な答えを提供したのは、言語哲学者のグライス(P.Grice)であ […]

2025.11.18