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携帯電話のSIMロックは解除へ、総務省の公開ヒアリングで方向性

2010.04.06

Updated by WirelessWire News編集部 on April 6, 2010, 11:40 am JST

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(cc) Image by Damon Garrett

総務省は4月2日、携帯電話の「SIMロック」の在り方に関する公開ヒアリングを開催した。ヒアリングの場では、これまで国内の携帯電話に施されていたSIMロックを、原則として解除する方向で議論がまとまった。

「SIMロック」は、ある携帯電話事業者の端末を、他の事業者のSIMカードを挿しても利用できないように機能を制限すること。国内の3G携帯電話の多くは、電話番号などのユーザー情報を記入したSIMカードを挿して利用する。自社の端末には自社のSIMカードを挿した場合だけ利用できるようにして、販売した端末が異なる事業者のサービスで使われないように"ロック"してきたのである。

今回のヒアリングの議論で、今後発売されるすべての端末はSIMによる制限を付けない「SIMロックフリー」にするよう、携帯電話事業者に要請することになった。法制化という強制的な手段は採らず、総務省がSIMロック解除に向けたガイドラインを作成することになった。

SIMロックが解除されるようになると、ユーザーは自分が契約している事業者のSIMカードを使って、他事業者の携帯電話端末を使える。契約事業者にかかわらず魅力的な端末を選択できるようになるのである。一方、現状では各事業者ごとの固有サービスがある。また、NTTドコモとソフトバンクモバイルが採用する通信方式と、KDDIの通信方式が異なるといった問題もある。SIMロックが解除されても、すぐにすべての端末のすべての機能がSIMカードを入れ替えただけで使えるようにはならない。

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