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台湾最大手の中華電信、FDD方式のLTEトライアルへ - ノキアシーメンスと覚書

2010.04.13

Updated by WirelessWire News編集部 on April 13, 2010, 10:43 am UTC

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(cc) Image by Chinnan Lee

台湾最大の電気通信事業者である中華電信(Chunghwa Telecom)が、フィンランドのノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks:以下、ノキアシーメンス)との間で、台湾でLTEのトライアルを共同で実施するという覚書を交わした。

ノキアシーメンスはすでに、台湾の国立交通大学(National Chiao Tung University:NCTU))が構築するLTEトライアルネットワークの構築支援を発表している。こちらはTDD(時分割多重複信)方式のTD-LTEを採用するもので、2010年5月に運用開始を予定。いっぽう、今回発表になった中華電信とノキアシーメンスの共同トライアルは2010年10月開始予定で、FDD(周波数多重複信)方式のLTEが採用される。このトライアルでは、ノキアシーメンスが中華電信に対してコアネットワーク装置と基地局を提供することになる。

中華電信では、このトライアルの目的について、技術評価に加え、台湾メーカーに機器の相互接続試験環境を提供し、自国の競争力向上に寄与することと、プレスリリースのなかで述べている。またノキアシーメンスは以前から中華電信へWCDMA関連機器を納入しており、両社協力の下でのLTEへの展開は自然な流れといえよう。

台湾では、中国のチャイナテレコム(China Telecom:中国移動通信)が、台湾4位のヴィボ・テレコム(Vibo Telecom:威寶電信)、3位のファー・イーストン(Far EasTone:遠傳電信)の各社とTD-LTEトライアルをそれぞれ準備中であることが伝えられている。

1990年代後半に民営化された中華電信の契約者数は、2010年2月時点で固定系が1242万加入(このうちブロードバンドが413万)、携帯電話が約931万加入(2Gが約48%、3Gが約52%)。また台湾全体での携帯電話契約者数は、2Gと3Gを合わせると2450万加入(2009年9月時点)で、人口2300万人を上回っている(普及率は106.5%)ことから、同市場での中華電信のシェアは38%ほどということになる。

市場最大手の中華電信はFDDを選ぶのか、それとも国内メーカーにTDDとFDDの両方の試験環境を提供することもあるいは視野に入れていたりするのだろうか。

【参照情報】
Chunghwa Telecom, NCTU cooperate with Nokia Siemens for LTE experiment (DigiTimes)
Chungwha Trials LTE in Taiwan (Light Reading Mobile)
Taiwan takes a giant leap towards LTE (中華電信 プレスリリース)

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