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ベライゾン・ワイヤレスのLTE展開に向けた進捗状況

2010.04.20

Updated by WirelessWire News編集部 on April 20, 2010, 11:07 am JST

米ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)が15日(現地時間)、ボストン近郊のウォルサム(Waltham)にテクノロジー・イノベーションセンターを建設することを発表したが、この席で同社のLTE関連の状況がさらに明らかにされた。

ベライゾンは2010年末までに、LTEの商用サービスを米国の25〜30都市で開始するとすでに発表。また、商用サービスの開始から3〜6ヶ月以内にLTEに対応する携帯端末も利用可能になるとしてた。

この日、同社CTOのディック・リンチ(Dick Lynch)氏は、同社のLTE関連の動きについてこれまでよりも詳しい説明を行ったが、それによるとボストンとシアトルで実施中の同社初のLTEトライアルはほぼ完了し、次は今年第3四半期に「フレンドリー・ユーザー」(つまりは従業員)によるトライアルを実施、さらに第4四半期には商用サービスを開始し、来年にはLTEに対応する携帯端末も投入するという。

これに対して、ベライゾンを迎え撃つ米スプリント(Sprint)は、WiMAX網を展開する米クリアワイヤー(Clearwire)のMVNOとしてサービスを提供するが、今年夏にもCDMAとWiMAXのデュアルモードのハンドセットとなるEVOを発売予定。この携帯端末は台湾HTC製でAndroid OS ver. 2.1を採用、またホットスポット・アプリケーションも搭載し、これ1台で8台のWi-FiデバイスにWiMAXアクセスを提供することが可能になるという。

ただし、いうまでもなく一般ユーザーがもっとも気にするのは魅力的な端末があるかどうかで、スマートフォンでは形状や重量のみならず、バッテリー持続時間やユーザー・インタフェースの洗練度が重視される。iPhone、Android搭載端末で活況を呈するスマートフォン市場だが、WiMAX、LTEそれぞれのカバレッジ拡大で、来年以降もしばらくは多数の新機種登場が期待できそうだ。

【参照情報】
Verizon starts construction of new R&D centre (Trading Market)
LTE Watch: Verizon Goes Live in Q4(Light Reading)
Verizon clarifies LTE timescale, focuses on new devices (Rethink Wireless)
WiMAX携帯 HTC EVO 4G発表、Android 2.1採用 (エンガジェット)

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