カナダのリサーチ・イン・モーション（Research In Motion：以下、RIM）が、米国時間26日に、同社のスマートフォン端末「BlackBerry」の新OSとなる「BlackBerry OS 6.0」とこれを搭載した2つの新機種 --「Bold 9650」と「Pearl 3G」を発表した（新OSおよび新しい機種については、RIMの公開した下記掲載の動画を参照されたい）。

日本では最近になってビジネスパーソンが使う姿をちらほらと見かけるようになってきたとの印象のBlackberryだが、米国市場では下記のグラフが示すように、テキストメッセージング中心の時代から根強い人気を誇っている（オバマ大統領の「BlackBerry中毒」は有名）。

2010年3月末までのデータ/ChangeWave Research集計 - 出典：Business Insider

iPhoneの登場により大きくシェアを減らしたPalmやWindow Mobileに比べて、BlackBerryの減少幅は小さいが、それでもiPhoneが先鞭を付け、Androidが加速させたスマートフォンの「タッチスクリーン（操作）への流れ」にはさすがにあらがえないようで、Mashableの記事によれば新OSにはそうした操作面での機能強化が図られているという。また、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアサービスの取り込みも図られているというが、このあたりは先ごろ発表されたマイクロソフトのWindow Mobile 7と同様の動きといえる。

なお、新モデルの対応キャリアについては、GSM対応のBlackBerry Pearl 3GがAT&TとT-モバイル（T-Mobile）、そしてCDMAに対応するBlackBerry Bold 9650はスプリント・ネクステル（Sprint Nextel） となる見込みで、またBoldのほうはベライゾン・ワイアレス（Verizon Wireless）の名前もあがっている。

[BlackBerry 5 sneak peak at WES（Wireless Enterprise Symposium） 2010]

[BlackBerry Bold 9650 smartphone]

[BlackBerry Pearl 3G smartphone]

【参照情報】
・RIM shows new operating system (Reuters)
・RIM Shows Off BlackBerry 6.0 (Mashable)
・RIM Introduces Two New BlackBerry Phones (Mashable)
・CHART OF THE DAY: Apple Gaining On RIM Fast（Business Insider）
・Google Android Continues to Transform Smart Phone Market (ChangeWave Research)