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キャリアのデータ通信プランは3G+公衆無線LANが標準に

2010.06.04

Updated by WirelessWire News編集部 on June 4, 2010, 14:42 pm JST

──iPhoneの登場でコミュニケーションが変わったという例はありますか? たとえば電話であまりしゃべらなくなったとか。

林 : 数字として出てきているものではないですが、私の実感ではかなり変わってます。iPhoneは通信にしか使わないという人もいますが、私は、よく電話を使います。iPhoneでは、「グループ通話」機能を使って6者通話ができます。

──それは、いわゆる「プッシュトーク」とは違うのですか?

林 : プッシュトークではないです。先日九州に車6台でドライブしたときは、「1号機、先頭車、行きます。2号車、つながりましたか。じゃ、3号車にもつなぎます」という感じで、スピーカーフォンを使ってトランシーバー状態で6台に分乗した全員で会話していました。全員が乗れるサイズのバスがチャーターできなくても、会話の内容は全部6台の車で共有されている、楽しいドライブでした。

──他に、iPhoneを使い始めて変わったことがありますか?

林 : SMSが実用レベルで使えるようになりました。iPhoneを持っている人で、常にSMSで会話している人は多いと思います。私も、よくTwitterでつぶやいてると言われますけど、実は同じペースでSMSでも会話しています。これも、グループで会話ができますので、多人数のチャットのような感覚で使えます。

──iPhoneユーザー同士でやりとりするんですか?

林 : ソフトバンクユーザー同士ならやりとりできます。海外ではSMSがコミュニケーション手段として活用されていますが、日本でもiPhoneが出てきたことで話題になって、今年後半をめどにキャリア間で相互接続を実現する動きが出てきました。iPhoneができたことでどれだけ日本の通信状況が変わったか、もう影響が計り知れない。

──音声でしゃべるのと違ってSMSだとリアルタイムに処理する必要はないですから、セッションの振り方が多分違いますね。iPhoneでもそうした変化がでてきているのに、iPad発売でさらにデータ量とアプリで大きな変化が予兆されます。そういったコミュニケーションのスタイルの変化に対して、キャリアはどう対応していくのでしょう。

林 : これからは公衆無線LAN+3G、両方を提供していくというのが通信事業者の基本スタイルになっていくでしょうね。AT&Tもそういう動きをしたし、ソフトバンクも料金プランの改訂などで同じ動きをしています。

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日本版AppStoreでも、iPad版アプリケーションの取り扱いがはじまった。

例えばアメリカの場合、アップルもAT&Tの動きに対応して、YouTubeを見る時にWi-Fiで見た場合と3Gで見た場合では前者の方が高画質なものを提供するとか、Wi-Fiを使うメリットを見せています。Webを見る場合もWi-Fiの方が圧倒的に速いのは明らかで、キャリアが提供しているWi-Fiがあるところなら自動的にそこにWi-Fiがつながるような形を作っています。

──電話で話す時も、実は移動しながらではなくて同じ場所に立ち止まって通話することが多いですよね。その時の通信回線は、実はWi-Fiでも構わない。ならいっそのこと音声通話もVoIPでやってしまえ、といった議論にもなってくるかもしれないという気がしているんです。

林 : それは結局公衆無線LANのAPの数によりますね。ソフトバンクで契約すれば、あるいはfonベースで考えてfonの会員になれば、でもいいですが、これだけのAPで使えます、というのがまずあって、そこがうまくつながれば、音声をWi-Fiに載せるということも含めてトータルに3GとWi-Fiの配分を見直すということにあるいはなるかもしれない。

第一部:iPadがもたらす新しいユーザーエクスペリエンス
第二部:通信事業者・端末メーカーが生き残るには?(6月4日更新)

文:林 信行

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