IDCは、2010年7月28日に、2010年第1四半期の西欧の携帯電話やスマートフォンの出荷動向の結果を発表した。その結果、携帯電話市場は出荷台数ベースで対前年比8%増、スマートフォンは同56%増と好調であることがわかった。
2010年第1四半期の携帯電話の出荷台数は4,270万台、スマートフォンはそのうちの28%を占める1,200万台となった。スマートフォンを除く従来型の携帯電話の出荷台数は3,070万台で、対前年比は4%減となった。
▼図1 西欧の携帯電話の出荷台数(2009年第1四半期、2010年第1四半期)
スマートフォンの出荷台数は1,200万台と対前年同期比では56%増だったが、対前期比では7%ダウンとなった。Apple、Research in Motion、HTCが2010年第1四半期の成長の主要因となっており、対前年同期比でそれぞれ倍以上となった。OS別ではAndroidが初めてWindows Mobileを抜き4位となった。一方SymbianはiPhoneやBlackberryにシェアを取られた。
▼図2 西欧のスマートフォンの出荷台数(2009年第1四半期、2010年第1四半期)
携帯電話全体のシェアトップのNokiaは、2009年第1四半期の1,540万台から9%減の1,400万台となり、シェアも39.0%から32.8%とダウンした。韓国メーカーのSamsungやLGは従来型の携帯電話のマーケットで好調を維持しており、携帯電話全体でのマーケットシェアを伸ばしている。Samsungは2009年第1四半期の1,060万台から18%増の1,250万台となり、シェアも26.8%から29.3%と上昇、LGは同350万台から410万台、シェアも8.9%から9.6%に上昇した。
▼図3 西欧の携帯電話メーカーの出荷台数ベースのシェア(2010年第1四半期)
【情報ソース】2010年6月28日のIDCのリリース
・Western European Mobile Phone Market Grows, Dominated by Unprecedented Growth in Smartphones in 1Q10, Says IDC
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