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楽天はアプリ公開、テレビ東京は写真集発売など、iPad活用の動きが続々

2010.08.02

Updated by WirelessWire News編集部 on August 2, 2010, 10:30 am JST

発売からちょうど2カ月が経過した米アップルの情報端末「iPad」。iPad向けのさまざまなアプリケーションの提供や、iPadのビジネス利用の動きは衰えることがない。この1週間でもiPad関連のニュースが4件、立て続けに流れた。

楽天は2010年7月30日、iPad向けアプリ「楽天ランキング」の提供を開始した。楽天ランキングは、楽天市場に登録されたアイテムの中から1000以上のジャンルごとに最大100位までの商品を紹介するアプリ。ランキングは毎日更新される。iPadアプリの専用機能として、気になった商品を最長3カ月まで保存する「キープ」機能を備えた。キープした商品はジャンル別に閲覧できるほか、日付順の並び替えも可能だ。

また、「楽天スタッフおすすめコーナー」では、レアアイテムを中心に話題性の高い商品情報を提供していく。ツイッターでつぶやく機能も備える。ダウンロード料金は無料。

【報道発表資料】
iPad専用アプリケーション「楽天ランキング」無料配信スタート

テレビ東京は、ドキュメント音楽番組「What a wonderful world! 美しい地球への賛歌」の電子写真集アプリを提供すると7月29日にアナウンスした。iPadおよびiPhoneに向けたアプリで、価格は230円。8月中の公開を予定している。

この番組は、2009年12月〜2010年6月に国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた野口聡一宇宙飛行士が宇宙から撮影した地球の写真と、国内外の一流ミュージシャンの音楽をコラボレートしたもの。5月にBSジャパンの開局10周年記念で放送された。番組には「写真集」の要望が多く寄せられ、今回JAXAとNASAの協力を得て、iPad/iPhone向けの写真集のアプリが作られた。200枚の地球の写真を野口宇宙飛行士の英語のツイートとともに閲覧できるほか、被写体の地球上の位置を地図ボタンで探したり、高解像度画像のダウンロードも可能だ。

【報道発表資料】
テレビ東京初!iPhone、iPad向け番組関連電子写真集発売

国産のWebブラウザを提供するLunascapeは、iPad向けのタブブラウザ「iLunascape」を7月29日に公開した。利用は無料。両手で持って使うことが多いiPadに合わせてインタフェースを改良し、立ったままでも安定した状態でWebサイトの閲覧ができる。インタフェースは、画面下部にタブやボタンを配置し、本体の手前を両手で持ちながら両親指で操作できるように工夫した。

最大6つまでのタブを表示できるほか、非表示のタブでも動作を継続できるため、YouTubeのコンテンツをバックグラウンドで流しながら他のサイトを閲覧するといったことも可能。Lunascapeのウリとなっている高速な動作や高速タブ切り替えも引き継いでいるという。

【紹介ページ】
iLunascape

ビジネスでの利用の報道もあった。パチンコ機などの企画・販売を手掛けるフィールズは7月28日、ソフトバンクテレコムと共同で自社でのiPadの業務利用について発表した。フィールズでは、将来的に全営業社員に営業支援ツールとしてiPadを配布する予定。モデルは「iPad 3G+Wi-Fi」で、当初は350台を導入する。

同社によると、パチンコ機などの遊技機は、映像エンタテインメントの側面が強くなってきているという。こうした中で、パチンコホールに新しい遊技機の情報を映像とともに提供することが難しくなってきていた。そこで、営業社員にiPadを持たせることで、新しい遊技機の映像コンテンツなどの情報を的確に伝えられるようにしたい意向だ。プレゼンテーション用のiPadアプリを開発しているという。

【報道発表資料】
フィールズ株式会社、営業支援ツールとして「iPad WiFi+3Gモデル」を活用

一時期の騒動は沈静化したとはいえ、このようにiPad対応の取り組みはさまざまな業態で進んでいる。「B to C」でも「B to B」の分野でも、iPadは企業に次の一手を要求しているように見える。

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