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モトローラ、北カリフォルニアでLTEサービス提供へ。FCCはLTEハンドセット認可

2010.08.03

Updated by WirelessWire News編集部 on August 3, 2010, 11:55 am JST

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(cc) Image by Tim (Timothy) Pearce

2011年初頭、サンフランシスコ・ベイエリアにLTEがやって来る。米モトローラ(Motorola)がサンフランシスコ市および周辺の郡や市の公共安全機関(Public Safety Agencies)と、700MHz帯のLTEを使った警察や消防などが利用する公共安全無線システムを2011年から稼働させると7月29日に発表した。第一フェーズではLTEコアが1、サイト数10、ユーザモデムが330個。建設工事は今年始まる。

ベイエリアのアーバン・エリア・セキュリティ・イニシアティブ(UASI)のジェネラルマネージャ、Laura Phillips氏によると、このLTE導入はBayRICS (Regional Interoperable Communications System)ビジョン実現の一環とのことだ。BayRICSはオークランドやサンノゼなどを含むサンフランシスコ近郊の10の郡(county)が共同で6億4百万ドル(1ドル=86.51円換算では約522億5200万円)を投じて構築を進めている公共安全のための音声とデータのコミュニケーション・システムで、保安官や警察、医療機関、消防、公共交通機関などが参加している。

震災や山火事などの被害を受けることの多いサンフランシスコ近郊にとって、緊急時に警察と消防が共同で作業に当たれないような事態は絶対に避けねばならず、予算措置について住民の理解も得やすいものと思われる。

モトローラは最近、無線ネットワーク機器部門の大部分をノキアに売却すると発表したばかりなのだが、同社の共同CEOであるGreg Brown氏は、売却の件はベイエリアのプロジェクトには全く影響しないばかりでなく、モトローラの公共安全機関向けLTEソリューション事業そのものにも影響しないとの見解を述べている。

一方、米連邦通信委員会(FCC)は、7月30日に韓国サムスン電子のハンドセット、SCH-r900を承認したと発表した。初のLTEハンドセットとなる。CDMAとLTEのデュアルモードで、1.7GHzと1.9GHzに対応する。採用するキャリアはMetroPCSになりそうだと報じられている。

MetroPCSは加入者数730万の携帯電話会社で、フロリダ州やニューヨーク、ボストン、サンフランシスコなど全米の各都市で主にプリペイドのCDMAや定額制のデータ通信サービスを提供しており、今年後半にLTEの商用サービスを開始すると発表している。こちらは公共安全機関ではなく、一般消費者が対象になると思われる。

【参照情報】
Motorola picked for public-safety LTE network in San Francisco (FierceBroadbandWireless)
Motorola 4G LTE Network Planned for Bay Area (eWEEK.com)
San Francisco Bay Area Selects Motorola for the Nation's First Public Safety 700 MHz LTE Broadband Network(Motorolaのプレスリリース)
Motorolaの次世代公共安全ソリューション紹介サイト
Bay Area UASIのウェブサイト
BayRICS
ノキア シーメンス、モトローラの通信機器部門を現金12億ドルで買収へ
FCC approves Samsung LTE phone, likely for MetroPCS (FiereceBroadbandWireless)
Unlimited Wireless Carrier MetroPCS Announces Vendors for 2010 4G LTE Launch(MetroPCSのプレスリリース)

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