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iPad追撃を狙うメーカー各社、Android端末を発表へ - タブレット市場の争いが本格化

2010.08.30

Updated by WirelessWire News編集部 on August 30, 2010, 10:58 am JST

Samsung GALAXY Tab
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ドイツのベルリンで9月2日(現地時間)から、IFAコンシューマ・エレクトロニクスショーが開かれ、サムスン(Samsung)や東芝をはじめとするメーカー各社がiPad追撃を目指してAndroid搭載端末を発表することになっている。

サムスンが正式に発表する「Galaxy Tab」はAndroid OS 2.2で駆動し、7インチ画面を採用、ビデオ通話(テレビ電話)などの諸機能が搭載されるものとなる。同製品のプレビュービデオを目にした者の間では、iPadとの比較でGalaxy Tabを高く評価する声もあるとFinancial Timesは指摘している。

また東芝から発表される「SmartPad」は同じくAndroid OSを採用するが、画面サイズは10インチになるという。

台湾のビューソニック(Viewsonic)からは、AndroidもしくはWindowのどちらでも動作可能な10インチのタブレット端末が、またロックチップ(RockChip)のという中国メーカーからは3D対応画面を採用する「Supernova X1」も登場するという。

Android搭載のタブレット端末としては、すでにデル(Dell)が5インチ画面の「Streak」を投入しているほか、LGやエイサー(Acer)、さらにエンタープライズ向けとしてシスコシステムズ(Cisco Systems)なども製品開発を進めている。ただし、先頃米調査会社アイサプリ(iSuppli)が発表した予測によると、今後数年間はこの分野でのiPadの優勢が続くという。

いっぽう、これらの端末に対応する通信事業者側の期待も大きく、たとえば仏オレンジでは今年末までに、iPadをふくめ3種類のタブレットを投入することにしている。また米国でも、AT&TがiPad以外の端末にも力を入れる意向を示しているほか、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)では、同社が11月から商用サービス開始を予定するLTE網でGalaxy Tabを利用できるようにするとみられている。

【参照情報】
Rivals to Apple's iPad ready to take the stage - Financial Times
Tablet Parade Looks to an Apple Takedown - Light Reading Mobile
「iPadの優勢」を予想する市場調査会社と、その先を見据えるAT&T

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