Pew Internet & American Life Projectは2010年7月7日、米国の携帯電話利用についての調査結果であるMobile Access 2010を発表した。その結果、この1年で音声以外のアプリケーションの利用が拡大していることがわかった。
59%の人がラップトップPCや携帯電話から無線でインターネットを利用している。前回調査の2009年4月から8ポイント増となった。Wi-Fiやモバイルブロードバンド接続でラップトップPCによってインターネットに接続しているのが47%。携帯電話からインターネットに接続しているのが40%だった。どちらも前回調査から8ポイント増となった。
▼図1 無線インターネット接続の利用率(2009年4月、2010年5月)
音声以外のアプリケーションの利用率は、「写真を撮る」が76%(携帯電話所有者を100とした割合で)、テキストメッセージの送受信が72%で、利用用途の中心はこの二つだった。3割を超えるものとしては「インターネット接続」「ゲームをする」「電子メールの送受信」「録画する」「音楽を聴く」「インスタントメッセージの送受信」だった。
▼図2 携帯電話利用者の音声以外のアプリケーション利用率(2009年4月、2010年5月)
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年齢別に利用アプリケーションを見てみると、どの利用用途も年齢が若いほど利用率が高い傾向を示している。50歳以上では、1位が写真を撮る、2位がテキストメッセージの送受信で、1位と2位の差が10ポイント以上ある。18歳から29歳では1位がテキストメッセージの送受信で2位が写真を撮るとなっているが、1位と2位の差は殆どない。30歳から49歳は1位と2位が逆だが、こちらも殆ど差はない。
インターネット接続は、18歳から29歳でも65%、30歳から49歳で43%、50歳以上は2割に満たない。
▼図3 携帯電話利用者の音声以外のアプリケーション利用率(年齢別、2010年5月)
2010年4月29日から5月30日まで、米国で18歳以上の人を対象に英語で実施した電話調査。回答者は2,252人で、携帯電話で回答を得た744人を含む。
【情報ソース】
2010年7月7日のPew Internet & American Life ProjectのMobile Access 2010
・Mobile Access 2010
・Read Full Report [PDF]
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