Gartnerは2010年8月12日、2010年第2四半期の世界の携帯機器の売上データを発表した。売上台数ベースでは、2009年第2四半期から19%増の3億2,560万台となった。スマートフォン売上はそのうちの19%を占め、前年同期比で50.5%増となった。
メーカー別でみると、前年同期比でシェアを大きく落としているのはMotorolaで、5.6%から2.8%となっている。一方HTCは0.9%から1.8%と大きく上昇している。これはHTC製のAndroid端末が好調なためだ。
▼図1 世界の携帯機器売上メーカー別シェア(2009年第2四半期と2010年第2四半期、台数ベース)
▼図2 世界の携帯機器販売台数(2009年第2四半期と2010年第2四半期、メーカー別)
===
スマートフォン市場ではOS別にみると、2010年第2四半期はAndroidが急拡大し、全世界ではAppleのiPhone OSを抜いて3番手に浮上した。米国市場に限れば、Research In Motionをもしのぎトップに立っている。これは通信キャリアも携帯機器メーカーに対しても、独占的にライセンスを結ぶことをしていないため、様々な価格帯の魅力的な機器を提供できていることが成長の原動力であるとGartnerでは分析している。
▼図3 世界のスマートフォン販売台数(2009年第2四半期と2010年第2四半期、メーカー別)
スマートフォン売上台数は2010年第2四半期に世界で6,160万台、前年同期の2009年第2四半期が4,100万台で、50.5%増となった。上位4社のシェアは85%(2009年第2四半期)から91%(2010年第2四半期)と、寡占化が進んでいるようにもみえる。
▼図4 世界のスマートフォン売上OS別シェア(2009年第2四半期と2010年第2四半期、台数ベース)
【情報ソース】
2010年8月12日のGartnerのプレスリリース
・Gartner Says Worldwide Mobile Device Sales Grew 13.8 Percent in Second Quarter of 2010, But Competition Drove Prices Down
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら