シード・プランニングは2010年9月9日、スマートフォン/iPad(タブレット)の市場展望の結果を発表した。それによるとスマートフォンはこれから本格普及の時代へ向かい、2015年に国内販売台数は2,200万台に上ると予想した。
2009年から2010年にかけて、オープンOS/スマートフォン及びアプリケーション・ストアの普及拡大が本格化した。世界市場においては、iPhoneがあらゆる意味で革新的なチャレンジで参入後、急成長を続けており、対抗する構図が形成され、その最有力がAndroidになっている。この両方を軸にして、BlackBerry、Windows Mobile等が地歩を築いているが、日本市場においては、iPhoneの独り勝ち状態が2009年を通して続いている。2010年には、Androidも伸長する見通しだ。
国内のスマートフォン市場は、2009年度約240万台販売で前年対比214%に伸長している。このうち、iPhoneが170万台で国内市場シェア71%に達する。2010年度は、約440万台への増加が予想され、携帯電話販売も11%〜13%へと増加する。そして2015年度には2,200万台へと販売台数増加が予想される。
なお世界のスマートフォン市場は、2009年1億8,000万台販売(携帯電話販売比率15%)から、2010年第1四半期では5,430万台(携帯電話販売比率17%)へと伸長しており、四半期毎に前年を上回る販売が続いている。
▼図1 スマートフォン国内販売台数(2009年度、2010年度、2015年度)
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国内携帯電話契約数国内に占めるスマートフォン/iPad(タブレット型)の割合は、2009年度末の376契約(3.4%)から、2015年度には39%を占め、5,200契約へと増加すると予測する。
▼図2 スマートフォン/iPad(タブレット型)の携帯電話契約数に占めるシェア(2009年度末、2015年度末)
スマートフォンのOSは、2009年度で、AppleのiPhoneが63.8%、グーグルのAndroidが4.0%だが、2015年度で、Androidが47.3%、iPhoneが36.9%、Windows Mobileが13.5%、その他が2.3%と予想した。Androidは、オープン性が最大の武器で、現在21のメーカが60種類の端末を49カ国で販売していることなどから今後の伸張が期待される。
法人市場は、2015年度に携帯電話市場全体では2,440万台(契約)、スマートフォン/iPad(タブレット型)は1,200万契約で全体の49%を占めると予測している。
▼図3 スマートフォンのOSシェア(2009年度、2015年度)
シード・プランニングによるヒアリング・インタビュー、アンケート調査、その他公開情報の分析により、スマートフォン市場展望、端末メーカ動向分析、消費者利用実態分析、法人ユーザ利用実態分析、業界及び周辺環境の動向を調査したもの。
【情報ソース】
2010年9月9の日シード・プランニングのプレスリリース
・スマートフォン/iPad(タブレット)の市場展望がまとまりました。
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