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2010年第2四半期の世界スマートフォン市場、Android勢の躍進ぶりがくっきり

2010.10.13

Updated by WirelessWire News編集部 on October 13, 2010, 11:27 am JST

米調査会社アイサプライ(iSuppli)が発表した今年第2四半期の全世界のスマートフォン出荷台数調査によると、Androidブームの波に乗った台湾HTCや韓国のサムスン(Samsung)などが前四半期に比べて大幅なシェアの伸びを記録したという。

Android Becomes Smart Phone Market's Secret Sauce for Success in Q2 - iSuppli
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この市場で現在世界第4位のHTCは同四半期に、人気の「Evo 4G」を中心に前期比63.1%増の490万台を出荷し、8%のシェアをとった。同社の第1四半期の出荷台数は300万台で、シェアは3%だった。また同期に「Galaxy S」を発売した第5位のサムスンの出荷台数は、第1四半期の180万台から第2四半期には280万台まで増加し、55.6%の伸びを記録。さらに、第6位のモトローラ(Motolora)、第7位のソニーエリクソン(Sony Ericson)もそれれぞれ二桁の伸びを記録した。

いっぽう、第3位のアップル(Apple)では、iPhoneの出荷台数が第1四半期の880万台から第2四半期には840万台と約4%の減少。これは、6月の新機種投入を控えて買い控えが生じたためと思われる。また第1位のノキアでは出荷台数・シェアともに増加したが、第2位のリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:RIM)では出荷台数は7%増加したものの、市場シェアは0.3%減少となった。

この結果、同期のメーカー別市場シェアは、1位ノキア(39.7%/前期比+1.2%)、2位RIM(18.5%/同-0.3%)、3位アップル(13.9%/同-1.8%)、4位HTC(8.0%/同+2.7%)、5位サムスン(4.6%/同+1.4%)、6位モトローラ(4.5%/同+0.2%)、7位ソニーエリクソン(2.5%/同+0.2%)となった。

なお、今週金曜日のソニーエリクソンを皮切りに、スマートフォンメーカー各社の第3四半期(7-9月期)の決算発表が行われる。同四半期は前期に投入されたiPhone 4、Galaxy S、HTC Evo 4Gなどの最新モデルが通期で販売されたことから、各社製品の人気を投影した業績が明らかにされると見込まれる。米市場に関してはすでにAndroid搭載端末が3割を超えるシェアを獲得したとの報告が、先頃調査会社ニールセンより出されていた。

各社の決算発表スケジュールは、ソニーエリクソン(15日)、アップル(18日)、ノキア(21日)、モトローラ(28日)など。

【参照情報】
Android phone makers are growing fastest - VentureBeat
Fiercer smartphone battle on tap for handset makers - Reuters
Android Becomes Smart Phone Market's Secret Sauce for Success in Q2 - iSuppli

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