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ノキア、ライトスクェアードの4G網に対応する携帯電話機を供給へ

2010.10.08

Updated by WirelessWire News編集部 on October 8, 2010, 15:46 pm JST

米国でベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)やAT&T、スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)などと競合する新たな4G携帯通信網の構築を目指す新興企業のライトスクェアード(LightSquared)に対し、フィンランドのノキアが対応する携帯端末を供給することが明らかになった。

LightSquared
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フィリップ・ファルコン(Philip Falcone)氏が率いるヘッジファンド、ハービンガー・キャピタル・パートナーズ(Harbinger Capital Partners) が後押しするライトスクェアードでは、LTEと衛星通信を組み合わせたネットワークを構築し、2015年までに米国人口のほぼ92%にあたる約2億6000万人をカバーする計画を打ち出している。このために、2011年中にまず9つの大都市圏にネットワークを構築し、またラスベガスやフェニックス、デンバーなどで実験を開始する。

ライトスクェアードでは、既存の携帯通信事業者とは異なり、自社のネットワークを大手小売りチェーンなど他の接続サービス業者に卸売りするビジネスモデルを想定しており、CNNの報道では顧客候補としてウォルマート(Wal-Mart)の名前などが挙げられていた。

ノキアが供給予定の携帯端末には、クアルコム(Qualcomm)が開発予定のデュアルモード・チップが搭載され、これによりLTE網と衛星通信網の両方に対応できるようになるという。

ライトスクェアードは7月に、ノキア シーメンス ネットワーク(Nokia Siemens Networks:以下、NSN)に対し、自社のLTE網構築を発注。8年間で総額約70億ドルにのぼるこの契約にもとづき、NSNはネットワークの設計、通信機器の供給、約4万の基地局設置、さらにはネットワークの構築・運営・保守まで多岐にわたる業務を手がけることになった。

またライトスクェアードは7月に、ネットワーク構築にあてる資金について約17億5000万ドルを調達する目処がついているの述べ、10月はじめにはスイスのUBSから8億5000万ドルの融資を受けることが決定したと発表。さらに、その翌日にはファルコン氏がライトスクェアードのネットワーク構築費用捻出のために、ハービンガー・キャピタルが保有する英通信衛星サービス会社、インマルサット(Inmarsat)の株式の半分以上を処分し、約6億5000万ドルを調達したと報じられていた。

なお、ライトスクェアードの前身は、インマルサットが2007年に買収したスカイテラ・コミュニケーションズ(SkyTerra Communications)という衛星通信会社。

ライトスクェアードの計画については、既存の大手携帯通信業者と競合することになることなどから懐疑的な見方も出ているものの、ファルコン氏は9月末に行ったBloombergとのインタビューのなかで、スマートフォンやタブレット型端末の普及に伴うデータトラフィックの急増により、通信帯域の不足が生じるとして、同社の先行きについての楽観的な見方を示していた。

【参照情報】
Nokia to Make Mobile Devices for Falcone's LightSquared Venture - Bloomberg
Nokia to make phones for LightSquared's wholesale 4G network - VentureBeat
NSN Lands $7B LTE Deal in US - Light Reading Mobile
LightSquared Lands $850M for LTE Build - Light Reading Mobile
Harbinger Capital to halve Inmarsat holding - Financial Times
Falcone Loses Touch Borrowing From Funds Denying Investors Cash - Bloomberg

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