comScoreは2010年9月29日、西ヨーロッパ5カ国の携帯電話の利用に関する調査結果を発表した。イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの5カ国では、携帯電話でテレビ番組や動画を見ている人が合計で1,212万人と、1年前の729万人から66%も増加していることがわかった。
イギリスとイタリアはともに270万人規模、イギリスは75%増となった。伸び率が最も高かったのはスペインで、90%増の169万人となった。ただ5カ国合計の1,212万人と言っても、13歳以上の総人口2億3,050万人の5.3%にすぎない。
▼図1 携帯電話でテレビ/動画を見る人(西ヨーロッパ5カ国別、2009年7月と2010年7月)
オンデマンドで動画やテレビ番組を見たという人が520万人でこの1年で約倍増となった。テレビ放送の番組を見たという人は7割増の350万人いた。
▼図2 携帯電話でテレビ/動画を見る人(西ヨーロッパ5カ国全体、2009年7月と2010年7月)
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この携帯電話でテレビ/動画を見る人が増えている原因は、スマートフォンによるものだ。西ヨーロッパ5カ国全体でみると、テレビ/動画閲覧者のうち821万人がスマートフォンによる閲覧で、67.7%を占める。イギリスに至っては約8割がスマートフォンによるものだ。スペインの71.7%やフランスの67.7%も割合としては高い。
▼図3 携帯電話でテレビ/動画を見る人(西ヨーロッパ5カ国別、2010年7月)
動画閲覧以外の利用用途やデバイスの種類の国別の割合は下表の通りだ。
▼表1 携帯電話の利用用途やデバイスの種類の割合(西ヨーロッパ5カ国別、2010年7月)
月次で調査しているサービス「Mobilens」から過去3ヶ月平均の数字をもとにしている。
【情報ソース】
2010年9月29日のcomScoreのプレスリリース
・Video Makes it Big on the Small Screen in Europe
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