eMarketerは2010年10月19日に米国のモバイル広告市場予測を発表した。
2010年のモバイル広告市場は7億4,310万ドルで対前年比79%の大幅増と推定している。その後成長率は低くなるものの2桁増が続くと予想している。2011年には48%増の11億240万ドル、2012年には36%増の15億130万ドル、2013年も36%増の20億3,680万ドル、2014年には25%の25億4,950万ドルと予想している。2009年から6年で6倍となる。
スマートフォン市場の拡大で魅力的なスマートフォン利用者に引き付けられる形でモバイルへの関心が高まっていると分析している。
▼図1 米国のモバイル広告市場の推移(2009年〜2014年)
===
広告フォーマットの内訳を見てみると、動画広告、ディスプレイ広告、検索広告が2010年には倍増すると予想。ショートメッセージング広告は他の広告フォーマットに比べると伸び率は低いが、ボリュームとしては大きい。2010年には3億2,700万ドルを占めると予想している。ただスマートフォン利用の増加に伴って、間もなく新しい広告フォーマットや広告ネットワークに取って代わられてゆくだろう。
2011年以降も最も伸び率が高いのは動画広告のフォーマットで、2011年79%、2012年65%、2013年59%、2014年50%といった具合だ。ディスプレイ広告は伸び率が2011年65%、2012年46%、2013年42%、2014年28%。検索連動型広告は伸び率が2011年60%、2012年53%、2013年51%、2014年26%と、こちらも2013年までは高い伸びを維持すると推定している。
2010年の予想を5億9,300万ドルとしていた以前の予想から今回大幅に上方修正している。GoogleのAdMobの買収やAppleのiAdの紹介などがディスプレイ広告の予想の増加の主要因となっている。
▼図2 米国のモバイル広告市場の成長率の推移(2010年〜2014年)
【情報ソース】
2010年10月19のeMarketerのリリース
・Mobile Ad Spending Up Nearly 80% in 2010
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら