NEC、KDDIのLTEフィールド実験に参加
2010.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2010, 10:20 am JST
2010.11.12
Updated by WirelessWire News編集部 on November 12, 2010, 10:20 am JST
NECは2010年11月11日、KDDIのLTEフィールド実験に参加することを発表した。KDDIは2010年10月から首都圏内でLTEの実証実験を行っている。NECはKDDIのLTE無線基地局装置ベンダーに選ばれており、商用サービス開始に向けてシステム開発を進める。
KDDIは2010年3月から8月にかけて栃木県那須塩原エリアでLTEのフィールド実験を実施した。NECはこの実験に参加し、ハンドオーバー試験や基地局間の電波干渉を想定したスループット試験などを行ってきた。今回の実証実験は、人口が集中している首都圏で商用サービスと同じ1.5GHz帯で実施する。商用サービスに近い都市部の環境で、ハンドオーバーやスループットの検証を行う。
KDDIは2012年12月に800MHz帯と1.5GHz帯で商用サービスを開始し、2014年末までにエリアカバー率を96.5%に引き上げる目標を掲げている。NECは、今回のフィールド試験で得たノウハウを元にシステム開発を進め、KDDIのLTE商用サービスに貢献するとしている。
LTEに関しては、先行するNTTドコモは2010年12月24日からXi(クロッシィ)の名称で最大37.5Mbps(一部75Mbps)のサービスを提供する。ソフトバンクモバイルとイー・モバイルはDC-HSDPA方式で最大42Mbpsのサービスを開始する。KDDIはこの冬から最大9.2Mbpsの「WIN HIGH SPEED」の提供を始めるが、速度競争では見劣りするため、LTEによる高速化が待たれる。
【報道発表資料】
・KDDIのLTEフィールド実証実験に参加
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