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2010年携帯電話世界市場の出荷台数、前年比11.5%増の13.3億台に

2011.01.12

Updated by on January 12, 2011, 18:00 pm JST

矢野経済研究所は2010年12月6日に「携帯電話世界市場に関する調査結果 2010」を発表した。

2009年の世界での携帯電話の出荷台数は前年比1.7%減の11億9,316万台だった。2008年に起こった経済危機で第1四半期は景気悪化の影響を受けて低迷したものの、メーカー各社在庫調整と新興国・途上国のローエンド携帯電話の需要が底支えした事に加え、欧米を中心とした先進国でのスマートフォン人気を背景に第二四半期以降、力強い回復を見せた。

地域別にみていくと、先進国の多くは携帯電話の加入率が100%を超え、買い替え主体の市場構造となっている。新興国では中国、インドといった巨大市場における需要は更に増加している。またアジア・オセアニア、中南米、アフリカ市場においても多くの国や地域で携帯電話市場は拡大している。

スマートフォンの2009年における出荷台数は前年比23.5%増の1億8,788万台であった。特に3G網の整備が進んだ米国、欧州市場で需要が急拡大した。

▼図1 世界の携帯電話加入者数、出荷台数(2007年〜2016年)
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2010年の世界での携帯電話の出荷台数は前年比11.5%増の13億2,983万台と推定される。2009年に続き、新興国、途上国での需要が拡大している事に加え、成熟市場となった先進国においてもスマートフォンやモバイルデータ通信端末の出荷が好調である。また、通信機能を内蔵したタブレットや電子書籍端末など「エマーシングデバイス」と呼ばれる新しいカテゴリの製品も登場している。

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地域別にみていくと、アジア・オセアニア市場は中国、インドが市場を牽引し、前年実績を大きく上回る見通しである。日本以外ではパキスタン、インドネシアの加入者が1億を超え、フィリピン、タイ、バングラディシュ、ベトナムなども加入者が急増している。欧州市場は引き続きスマートフォンの需要拡大により総じて端末市場は活況を呈している。米国は移民流入による人口増加やスマートフォン需要拡大により端末出荷数が好調に推移している。

中南米ではブラジル、メキシコ、アルゼンチンを中心に順調に加入者が増加している。また、GSMへのシステム統一や3Gの導入などにより需要が拡大傾向にある。中近東では多くの国で普及が進んでいるものの、経済力を背景に国家・地域間の格差が大きくなっている。アフリカでは、エジプト、ケニア、ナイジェリアなどを中心に増加傾向にある。ローエンド主体の市場であり、メーカー間の競争が厳しい市場となっている。

スマートフォンだが、2009年迄は独自プラットフォームを採用した製品が先行していた。2010年は独自プラットフォームを採用した先行メーカーの出荷増加に加え、オープンプラットフォームを採用した製品が大手メーカー各社から発売され、市場が急拡大した。また、これまでの先進国に加え、3Gの整備が進んだ新興国、途上国においてもスマートフォンの市場が立ち上がり始めた。

▼図2 世界の携帯電話/スマートフォンの出荷台数(2007年〜2016年)
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本調査について

矢野経済研究所が2010年6月から10月に携帯電話メーカーなどを対象に、面接やヒアリングなどによって調査したもの。

【情報ソース】
2010年12月6日の矢野経済研究所のリリース
携帯電話世界市場に関する調査結果 2010
携帯電話世界市場に関する調査結果 2010 [PDF]

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