comScoreは、2011年1月13日に、2010年11月時点の米国携帯市場のデータを発表した。その直近3ヶ月平均のデータによると、スマートフォンのOSシェアはGoogle Androidが26.0%となり、Apple iOSの25.0%を抜いて、第2位に浮上した(図1)。
Google Androidは2010年6月には14.9%だったので、この5ヶ月で11.1ポイントもの上昇を遂げた。一方のApple iOSはこの半年24%〜25%を維持している。RIMは2010年6月には40.1%だったら、この5ヶ月で6.6ポイント減となった。
▼図1:米国のスマートフォンのOSシェア(2010年6月〜2010年11月)
iPhoneユーザーは25歳〜34歳(指数175)、35歳〜44歳(指数129)、男性(指数122)など魅力的な属性が中心に利用している(図2)。この指数は、人口分布のシェアと比べて各属性の割合がどれだけ多いか少ないかを示したものである。100なら人口分布と同じシェアで、100より多ければ、人口分布よりも含まれるシェアが多いということを示す。
▼図2:iPhoneユーザーの属性別指数(2010年11月)
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またiPhoneユーザーの世帯年収は、47%が10万ドル以上と高収入世帯のユーザーが半分近いことがわかる(図3)。
▼図3:iPhoneユーザーの世帯収入分布(2010年11月)
そしてiPhoneユーザーのロイヤルティの高さを示すデータが図4だ。3年を超えて契約を継続しているユーザーが55%も占める。
▼図4:iPhoneユーザーの契約期間(2010年11月)
AppleはAT&Tとの排他的契約を終了し、VerizonにもiPhoneを提供するようだ。現在携帯全体では1位、スマートフォンでは2位の地位にあるVerizonにとって、このロイヤルユーザーを獲得するチャンスが増えるということは朗報となろう(図5)。
▼図5:米携帯電話キャリア別シェア(2010年11月)
月次で調査しているサービス「Mobilens」から過去3ヶ月平均の数字をもとにしている。
【情報ソース】
2011年1月13日のcomScore Voices
・How the Verizon iPhone Announcement Could Influence the Mobile Market
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