会場内の、主に屋外を、頭上に緑色のオブジェを乗せた男女が練り歩いている。

▼立ち止ったところ

普通に並んで立って、来場者たちに写真を撮られたりしているが、リーダーらしき人がターゲットになる人物を見つけると、気づかれないようにしてその人の後について歩く。一列になって歩くのだが、先頭になってしまったターゲットの人の動作を真似ながら歩く。ターゲットが立ち止ってタバコを吸えば、全員が同じポーズでタバコを吸う真似をする（会場内には屋外の随所に喫煙コーナーがある）。皆、写真を撮ろうとするので、ターゲットからするとなぜだか多くの人が自分にカメラを向けてくる。いぶかしく感じて周囲を見渡すと、後ろにずらっと並んだ、奇妙なオブジェを乗せた集団に気づく。最後には笑って握手して、ハガキ大のカードを渡されるのだが、これはメールアドレスを記入してXPERIA PLAYの展示場所の箱に入れておくと、抽選でXPERIA PALYが当たる応募券になっている。応募券は誰にでも手渡しているので、真似されたターゲットにしてみれば、世界中から来ている参加者のデジカメに、少々間抜けな様子が写真で納められてしまうというわけだ。

XPERIA Play紹介ページ

文・幸野百太郎（テレコム分野の仕事に従事）