Gartnerは、2011年2月9日に、世界の携帯機器の売上データを発表した。2010年には16億台を売り、スマートフォンは対前年比72%増となった。
2010年の世界の携帯機器の売上台数は16億台で、対前年比31.8%増となった(表1)。このうちスマートフォンは全体の18.6%に当たる3億台弱となり、対前年比72.1%増となった(表2)。
メーカー別シェアではNokiaは2010年に461百万台を販売し、シェア1位を維持しつつも、2009年の36.4%から7.5ポイント減の28.9%のシェアとなった。2位のSamsungは19.2%増の281百万台を販売するも、シェアは1.9ポイント減となった。Sony EricssonやMotorolaに代わって第4位と5位に浮上したResearch In MotionとAppleは、2010年第4四半期のスマートフォンの力強い売上によるものだ。
▼表1:世界の携帯機器の売上台数(メーカー別、2009年〜2010年)
全般的に見て、特に欧州と北米などの成熟市場では、携帯端末市場は季節性が2009年よりも薄れてきている。2010年第4四半期は452百万台を売り、対前年同期比32.7%増だった。
ノーブランドの売上は2010年第4四半期で115百万、2010年全体で3.6億となり、全体の売上増に寄与しているが、消費者の購買行動が中古や闇市場に移りつつあるということで、市場の伸びを解釈する上では要注意となりそうだ。
第4位のRIMは38.2%増の4,745万台を販売した。2010年第4四半期のインドネシアやヨーロッパの売上が好調だった。Appleは87.2%増の4,660万台を販売した。これは販売を新しく開始した国への展開や、排他的な取引の廃止によることが寄与している。
▼図1:世界の携帯機器の売上台数メーカー別シェア(2009年〜2010年)
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スマートフォン市場は力強い成長を続けており、2010年は全体で3億台弱を販売し、対前年比72.1%増となった(表2)。2010年第4四半期には全体の52.3%は西欧と北米が占めている。OS別にみるとGoogle Androidがこの1年で約10倍の6,722万台を売り、シェア22.7%で第2位に急浮上している。トップのSymbianは2010年全体で37.6%とシェアを9.3ポイント落とし、2010年第4四半期のシェアは32.6%となっている。Apple iOSはiPhone 4が広く行き亘っているため、2010年第4四半期も16.0%のシェアを維持し、年間では15.7%となっている。
▼表2:世界のスマートフォンの売上台数(OS別、2009年〜2010年)
▼図2:世界のスマートフォンのOS別シェア(2009年〜2010年)
【情報ソース】
2011年2月9日のGartnerのリリース
・Gartner Says Worldwide Mobile Device Sales to End Users Reached 1.6 Billion Units in 2010; Smartphone Sales Grew 72 Percent in 2010
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