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SkypeはWi-Fiネットを無料開放、家庭の医学も無償提供--災害支援の動き

2011.03.15

Updated by WirelessWire News編集部 on March 15, 2011, 17:14 pm JST

東北地方太平洋沖地震への支援策や、情報をかたる悪質な迷惑メールへの注意喚起などが、ワイヤレス関連でも続々と報じられている。主だったトピックをまとめて紹介する(15日16時時点)。

●Skype
Skypeは、Wi-Fiを利用した同社のインターネット接続を日本国内で無料で提供している。東北地方太平洋沖地震で連絡が取りづらくなっている被災地の方々などが連絡を取りやすくなることが目的だ。Skypeの通話やチャットは、携帯電話などの音声通話用の回線を通らないため、別系統の通信手段として活用できる可能性が高い。

SkypeのWebサイト

●エムティーアイ
「music.jp」や「ルナルナ」などを手がけるエムティーアイ(MTI)は、震災支援の一環としてiPhone版の「家庭の医学」アプリを無償で提供している。応急措置、一刻を争う症状、病気の症状など被災地で役立つ情報を多く掲載している。通常の価格は1500円だが、3月12日から無料で配信中。無料配信の終了時期は未定とのこと。

エムティーアイのWebサイト

●グーグル
グーグルは、PC向けに提供していた「Google 災害情報特設サイト」に、情報量を軽量化した携帯電話版を開設した。URLは「http://goo.gl/keitai」。避難者掲示板への写真の公開、グーグルが提供する安否確認の「googleパーソンファインダー」、各携帯電話事業者の災害用伝言板、各種の情報へのリンクがある。

●NTTドコモ
NTTドコモは、3月15日に提供を始めると発表していた、spモードの「電話帳バックアップ」の提供開始を延期することにした。携帯電話がつながりにくい状況でさらなる設備への付加を避けるためとしている。提供開始日は未定。

spモードの「電話帳バックアップ」の提供開始延期について

また、ドコモが緊急地震速報で使用している「エリアメール」をかたった悪質な迷惑メールが出回っていることから、ユーザーに注意を呼びかけている。正式なエリアメールは、着信時の鳴動が他のメールと異なるうえ、本文にはWebサイトへの誘導や電話番号などはない。また、受信ボックスに格納されたエリアメールには、送信元に「エリアメール」と表示されている。

エリアメール(緊急地震速報)をかたった悪質な迷惑メールについて

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