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21件目の事故が発生した「W42K」、KDDIなどが電池パック交換を重ねて呼びかけ

2011.04.21

Updated by Naohisa Iwamoto on April 21, 2011, 19:17 pm JST

KDDIと京セラは2011年4月21日、au携帯電話「W42K」の電池パック交換を改めて呼びかける発表を行った。W42Kを携帯電話としては解約後、時計機能などで利用していたユーザーから21件目の事故の申告があったことから、ユーザーに交換を再度依頼した。

W42Kの電池パック「42KYUAA」はその一部で、電池パックの内部でショートが起こることが原因となり、発熱・膨張や発煙・破裂の可能性がある。KDDIと京セラでは、2008年3月以来、電池パックの交換を促す報道発表を3回繰り返すほか、Webサイトなどでも呼びかけを続けてきた。

今回は、すでに携帯電話としては解約しているユーザーが、時計などとして利用していたところ、事故の報告があったという。そのため、W42Kを解約したり、機種変更したユーザーも含めて、電池パックの交換を改めて呼びかける報道発表を行った。

これまでにKDDIは、対象となる23万5452台を利用している顧客に対して個別にダイレクトメールや電話で連絡を行い、交換用電池パックを届けている。そのうち22万5612台(95.8%)については、電池パックの交換が済んでいるという。解約済みなどでKDDIが利用状況の情報を持っていないケースもあるため、W42Kのユーザーに対して電池パックの交換およびKDDIへの連絡を呼びかけている。

対象となるW42Kの電池パック
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【報道発表資料】
au携帯電話「W42K」の電池パック交換のお願いについて

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。