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富士通テンのカーナビがiPhoneと連携、ARによる駐車位置表示などを可能に

2011.06.02

Updated by Naohisa Iwamoto on June 2, 2011, 17:04 pm JST

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富士通テンは2011年6月1日、カーナビゲーションシステム「ECLIPSE」の2011年夏モデル3機種を発表した。そのうち「AVN-F01i」はスマートフォンの急速な普及をにらんで、iPhoneと連携した機能を搭載する。カーナビの新しい使い方の提案を目指すとしている。

AVN-F01iはメモリータイプのカーナビゲーションシステム。専用アプリケーションをダウンロードしたiPhoneと、別売りのコード(IPC110)で接続することで、iPhoneと連携した新しい機能が利用できるようになる。iPhone連携の新機能は3種類で、それぞれ専用のアプリケーションが必要になる。

1つは、iPhoneを介してカーナビがツイッターと連携する「TwitDrive」(ツイットドライブ)。渋滞情報やおすすめの店舗など、体験した情報をツイッターのアカウントを使って写真やメッセージでiPhoneから投稿できる。カーナビでは、現在地周辺の投稿が表示され、目的地設定などに役立てられる。カーナビからも定型文のつぶやきを投稿可能だ。

2つ目は、大規模な駐車場などで自社位置を示してくれるAR(仮想現実感)アプリ「どこCar」。駐車場でクルマを停めてiPhoneをカーナビの接続コードから抜くと、アプリが起動して「位置登録ボタン」が表れる。そこでボタンを押すことでアプリに駐車位置のGPS情報が記録される。戻ってきたときは、アプリの画面にAR技術を用いて自車位置の方角の矢印や距離が表示される仕組みだ。

3つ目は、ニュースなどをカーナビが読み上げてくれる「Carニュースリーダー」。Yahoo! JAPANが提供しているRSS情報を元に、経済、エンターテインメント、スポーツなどのジャンルの最新ニュースを読み上げてくれる。

また、Bluetoothによる携帯電話連携の機能も備えた。Bluetooth最新のAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)バージョン1.4に対応し、携帯電話に保存した音楽データをカーナビでリスト表示できるようになった。カーナビ画面から簡単に選局や楽曲再生の操作ができる。Bluetoothを介したハンズフリー通話にも対応し、安全の確保にもつながる。

AVN-F01iの価格はオープン。7月上旬の発売を予定している。iPhone向けの専用アプリは6月1日からApp Storeでダウンロードが可能になっている。

【報道発表資料】
「ECLIPSE」2011年夏モデル メモリーナビゲーション 3機種発売~iPhoneと連携するカーナビ登場!~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。