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エリアワンセグをクラウド型で提供、ソフトバンクテレコムがプラットフォーム開発

2011.06.06

Updated by Naohisa Iwamoto on June 6, 2011, 18:45 pm JST

ソフトバンクテレコムは2011年6月6日、クラウド型のエリアワンセグ配信プラットフォームを開発したと発表した。総務省の「ホワイトスペース特区」におけるエリアワンセグの配信トライアルに対して提供する。

エリアワンセグとは、大学のキャンパスやイベント会場、スポーツ施設などの限られたエリアに向けて配信するワンセグサービスのこと。送信出力は限られるが、これまでエリアワンセグの実施にはその都度、大掛かりな設備が必要だった。ソフトバンクテレコムは、ワンセグの送信機と番組の配信プラットフォームを分離し、配信プラットフォームをクラウド型で提供することで経済性と効率性を高めたエリアワンセグを実現できるようにした。配信プラットフォームとワンセグ送信機の間はインターネット回線で接続する。

クラウド型エリアワンセグ配信プラットフォームのイメージ
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配信プラットフォームには、H.264エンコーダー、字幕生成、BML作成エンジンなどの機能が含まれ、クラウド型で提供する。エリアワンセグ運用者は、ワンセグの送信機制御やコンテンツ更新、スケジュール管理などを、インターネット経由で遠隔から実施できる。

エリアワンセグは、ホワイトスペース特区の多くで提供を見込んでいるサービス。ソフトバンクテレコムでは、その1つである立命館大学などによる「大学キャンパスにおけるワンセグ情報配信」にこのプラットフォームを提供するとともに、他のエリアワンセグのトライアルにもプラットフォームを開放する。

【報道発表資料】
総務省「ホワイトスペース特区」対応エリアワンセグ配信プラットフォームを開発・提供

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。