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デバイス別・回線別ウェブサイト利用状況、タブレット利用の国別格差が明らかに

2011.07.06

Updated by on July 6, 2011, 16:00 pm JST

comScoreは2011年5月のウェブサイト利用状況に関して、各国の利用デバイス別のシェアを発表した。PC以外からのウェブサイト利用は、携帯電話からのアクセスがどの国も多くを占めるが、国によってはタブレットによる利用が進んでいる国とそうでない国などの特徴があることがわかった(図1)。

iPadはどの国でもタブレットに占める割合が高い。下記13カ国全体ではタブレットのアクセスに占めるiPadの割合は89%にのぼる。カナダではPC以外の機器からのアクセスのうち、33.5%がiPadによるものだ(表1)。次いでiPad比率が高いのがブラジルで、31.8%になるとは言うもの、そもそもPC以外の利用シェアが全体の1%に満たない。シンガポールはPC以外の利用シェアは全体の6%近くあり、その中でのiPad比率は26.2%だ。

▼図1:PC以外からのウェブサイト利用シェア(13カ国、2011年5月)
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▼表1:PC以外からのウェブサイト利用シェア(13カ国、2011年5月)
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携帯電話からのアクセスのデータだが、日本のフィーチャーフォンの比率が非常に低いのは、日本特有の携帯サイトはこのデータの測定対象になっていないからではないかと思われる。携帯電話からのアクセスに関してだが、米国とアルゼンチンはiPhoneよりAndroidのシェアが高いが、他の11カ国ではiPhoneのシェアの方が高い。

▼図2:ニュースサイトのカテゴリーにおけるデバイス別閲覧シェア(13カ国、2011年5月)
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例えばニュースサイトのカテゴリーにおいて各国でPC含めたデバイス別閲覧シェアを示したのが図2だ(この図は左端が80%から始まっており、コンピュータ以外のカテゴリーのシェアを大幅に誇張しているので注意して欲しい)。インドを除く12カ国では、ニュースサイトがPC以外の機器から閲覧されるシェアが相対的に高い。英国ではPC以外からのデバイスでの閲覧シェアが9.8%と最も高く、シンガポール8.8%、日本7.0%などとなっている。

▼図3:利用機器別の接続ネットワーク(米国、2011年5月)
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米国におけるスマートフォンやタブレットが、どのようなネットワーク経由で利用されているのかを示したのが図3だ。iOSとAndroidのOSの違いによって利用パターンが大きく異なっていることがわかる。スマートフォンではAndroidの78.3%、iPhoneの52.5%が携帯ネットワークによる利用でWiFi/LANによるアクセスが少数派。一方タブレットは逆で、Androidは65.2%、iPadでは91.9%がWiFi/LANによるアクセスとなっている。

【情報ソース】
2011年6月23日のcomScoreのプレス・リリース
comScore Introduces Device Essentials for Measuring Digital Traffic from All Devices, Enabling Optimization of Marketing Strategies and Customer Experience

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