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タブレット端末市場ではやくも明暗 - Android勢のシェア増加、RIMやHPは苦境に

2011.08.15

Updated by WirelessWire News編集部 on August 15, 2011, 09:55 am JST

米調査会社ABIリサーチ(ABI Research)が11日に発表したタブレット端末市場についてのレポートのなかで、過去1年間にAndroid OS搭載端末が、iPadから20%のシェアを奪ったと報告している。

同時に、ABIリサーチでは、メーカー別で見た場合現時点でiPadを擁するアップル(Apple)に太刀打ちできるような企業はないとし、「多くのメーカーではアップルに脅威を与えられるほど差別化したものを作れておらず、むしろ同様の機能でiPadより値段が高いものも多い」(同携帯端末部門ジェフ・オール(Jeff Orr)氏)と述べている。

いっぽう、アップルやAndroid陣営の各社を相手にタブレット市場でシェア拡大を狙うHP(Hewlett−Packard)やリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:以下RIM)では苦しい状況が続いているようだ。

HPは米国時間10日、約1ヶ月前に発売したばかりの「TouchPad」タブレットのWi−Fiモデルについて、16GB版、32GB版をともに100ドル値下げすると発表した。

またRIMについては、同社が開発を進めていたタブレット「BlackBerry PlayBook」のWiMaxネットワーク対応版に関して、取り扱いを予定していたスプリント・ネクステル(Sprint Nextel:以下、スプリント)がこの計画を白紙にしたことが明らかになった。

現在Wi−Fiのみ、もしくはスマートフォンのBlackBerryを使ったテザリングにしか対応していない同タブレットについて、RIMではWiMAXやLTEなどいわゆる4Gネットワークへの対応を進めようとしているが、スプリントの対応が反故になったことで、RIMでは今後AT&Tやベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)のLTE網の対応に注力することを余儀なくされることになった。

【参照情報】
RIM Forced to Rewrite Its Playbook Again - AllThingsD
HP Makes $100 TouchPad Price Cut Permanent - AllThingsD
Sprint Abandons Plans for 4G PlayBook - WSJ.com
Tablet War Is an Apple Rout - WSJ.com
Android steals 20% of tablet market from iPad over past year - BGR
WebOSで覇権奪取をねらうHP - 待望の「TouchPad」、前評判は上々
RIM「BlackBerry PlayBook」、米国での発売は4月19日に - 価格は499ドルから

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