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EUでのサムスン「Galaxy Tab 10.1」販売、独市場を除いて再開可能に

2011.08.17

Updated by WirelessWire News編集部 on August 17, 2011, 08:58 am JST

ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所が今月9日、アップル(Apple)の訴えに基づいて、サムスン(Samsung)製タブレット端末「Galaxy Tab 10.1」の販売停止を命じる仮差し止め命令を出していた問題で、同裁判所は現地時間16日、販売停止命令の効力をドイツ国内に限定するとの判断を下した。

9日に出された販売停止命令では、オランダを除くEU諸国が対象となっていたが、その後「韓国に本拠地を置く企業に対して、ドイツの裁判所がそこまで広範囲な司法権を有しているか、疑いが残る」との判断が下されたという。

ただし、サムスンのドイツ法人に対しては、9日に出された販売停止命令が引き続き適用され、同ドイツ法人がオランダを含むEU諸国で同端末を販売することは禁じられるという。また、ドイツ国内における同タブレット端末の販売停止命令には変更がないという。

なお、今回の判決は仮のものであり、今後の判決で覆される可能性もある。次回の聴聞会は今月25日に予定されており、その後3週間以内に最終的な判決が下されることになるという。

アップルは、サムスン(Samsung)の「Galaxy」シリーズの形状やユーザー・インターフェイス(UI)がアップル製品に酷似しているとし、複数の国でサムスンを訴えてきている。そのなかで、オーストラリアでは先ごろ、特許訴訟が解決するまでサムスンが同端末の宣伝および販売を停止することで両社が合意していた。またアップルは、米国でも同様に、裁判が実施されるまで同端末の販売を停止するよう求めている。

タブレット端末市場では、昨年のiPad発売以来、アップルのほぼ独り勝ちという状態が続いてきた。それに対し、新型「Galaxy」は対抗馬の最有力候補とみなされており、欧州市場における「Galaxy Tab 10.1」の販売台数はおよそ50万台と見積もられていたという。

今後もしGalaxy Tabを欧州市場で販売できないことになれば、これはサムスンにとって大きな痛手となる。また裁判が長引くだけでも、その分サムスンの勢いがそがれることに加えて、「サムスンと組むことはリスクを伴う」と判断した販売パートナーに同社が見切りをつけられる可能性もあると指摘する声が、Bloombergの記事では紹介されている。

【参照情報】
Court Lifts Order Against Samsung; HTC Sues Apple - WSJ.com
Apple Can't Enforce Samsung Tablet Ban Beyond Germany After Court Ruling - Bloomberg
Samsung Tablet Relevance at Stake as Apple Europe Hearing Looms - Bloomberg
独法廷、サムスンに「Galaxy Tab 10.1」販売の仮差し止め命令 - アップルとの特許紛争で
アップル、サムスン製品の米国での販売禁止を求める仮差し止めを請求

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