ノキアが低価格のデュアルSIM携帯電話機を発表
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 15:30 pm JST
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 15:30 pm JST
▼Launch: Nokia 100/101 - single and dual-SIM phones - The official Nokia Blog
アフリカ諸国などでインターネットアクセスを持たず、電話機も持っていない「次の10億人(next billion consumers)」向けに、フィンランドのノキア(Nokia)が安価な携帯電話2機種を発表した。Nokia 100は20ユーロ(1ユーロ=111円換算で約2,220円)、Nokia 101は25ユーロ(約2,775円)。カラー画面搭載では最安値だという。
9月発売のNokia 101はデュアルSIM対応で、1台の電話機で複数のネットワークを利用できる。あるいは、1台の電話機を家族2名で共用することもできる。SIMカード情報は5枚分まで保存できるので、抜き差しすれば5人で共有することも可能だ。MP3音楽プレイヤー機能、FMラジオの機能も持ち、microSDカードに対応しているほか、スピーカーを搭載している。FMラジオ機能はNokia 100にも搭載されており、こちらは10月以降に発売予定。
デュアルSIMは日本では馴染みがないが、アジア諸国やヨーロッパなどGSMが普及している国々では広く使われている。スマートフォンの攻勢にさらされてきたノキアは、デュアルSIMでもアジア各国のメーカーの後塵を拝してきた。
ノキアは2008年にも25ユーロから90ユーロのレンジの携帯電話機を新興国向けに6機種投入し、同時に「ノキア・ライフ・ツール(Nokia Life Tool)」と呼ぶサービスをインドやアフリカで展開した。このサービスは農業に関する情報(気象、種苗の価格など)や、語学などの教育サービス、ヘルスケア情報、エンターテインメント情報を携帯電話に提供するもの。今回のNokia 100と101の発表でも、「ライフ・ツール」との組み合わせが製品の強みとして強調されている。インドでは「ライフ・ツール」に加えてモバイル向け金融サービスの「ノキア・マネー(Nokia Money)」も提供する。
ノキアは最近になってNokia 600、700、701とシンビアン(Symbian Belle)搭載の小型スマートフォン3機種を発表したばかり。苦戦が続く同社にとって、これらの端末が回復の起爆剤となるのか注目されている。
【参照情報】
・Nokia launches the Nokia 101 and Nokia 100 - its most affordable phones to date - packed with features and sporting color displays<ニュースリリース>
・Nokia launches three no-compromise mass-market smartphones powered by Symbian Belle<ニュースリリース>
・Nokia Launches Cheapest Dual-SIM Phone Yet
・Nokia's cheapest mobiles with practical features
・Nokia launches its cheapest cellphones to date, at $30-$35 to challenge Asian makers
・Nokia Launches Handsets Costing EUR20, EUR25
・Nokia introduces affordable mobile devices and services that make the Internet available for emerging markets
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