グーグル（Google）のエリック・シュミット（Eric Schmidt）会長が、同社が投入準備を進めるAndroid OSの新バージョン「Ice Cream Sandwitch」のリリース時期について、10月ないしは11月になるとの見通しを明らかにした。

シュミット会長は米国時間7日、セールスフォース（Salesforce）がサンフランシスコで開催した「Dreamforce」カンファレンスにゲストとして登場、マーク・ベニオフ（(Marc Benioff）セールスフォースCEOとの対話のなかで、「ある理由から'Ice Cream Sandwich'と社内で呼ばれている新しいOSがあり、これは10月か11月にリリースされることになっている」と述べたという。

「Ice Cream Sandwitch」は、Android OSで初となる統合型OSとして、端末メーカーやアプリ開発者、ユーザーなどからの期待を集めている。Androidではいまのところ、スマートフォンの小型画面に合わせたバージョンとタブレット端末に最適化したバージョン（Android 3.0「Honeycomb」）の2つが併存しており、そのことがiPadでもiPhone用アプリが使えるiOSに比べて、対応アプリの数の点で劣る原因につながっているとの指摘もある。

このシュミット会長の発言を受け、「This is my next」ブログは、Android開発責任者をつとめる同社バイス・プレジデントのアンディ・ルービン（Andy Rubin）氏が、10月19日から21日にかけて開催されるイベント「AsiaD Conference」 で登壇する予定であることに注目し、このイベント中に新OSが発表される可能性を指摘している。

また「Ice Cream Sandwitch」を搭載する初の端末が、サムスン（Samsung）の「Nexus Prime / Droid Prime」になるとの可能性も浮上。「Android and Me」ブログでは「Nexus Prime」のリリースが11月末ないし12月上旬になるという説を紹介し、今回明らかになった「Ice Cream Sandwitch」のリリース予定と一致していると指摘している。

【参照情報】
・Eric Schmidt: Ice Cream Sandwich coming out in October or November - Android and Me
・Google's Schmidt says Ice Cream Sandwich will be here by November - TNW
・Eric Schmidt: Ice Cream Sandwich to be released in October / November - This is My Next

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