2010年のオークションで4つのサークル(地域)でBWA(ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス)用の周波数を落札し、インドでモバイル事業に進出するとされていたアメリカの大手チップメーカー、クアルコム(Qualcomm)が、手続きの不備で最終的に周波数を獲得できないかも知れないと報じられている。
同社がデリー、ムンバイなど4つのサークルの周波数を491億3000万インドルピー(1インドルピー=1.61円換算なら約791億円)で落札したのは2010年6月。電気通信局(Department of Telecommunications(DoT))幹部によるとオークションから3ヶ月以内にライセンスを申請して獲得しなければならないが、クアルコムの申請は半年後の12月だったという。12月の申請もクアルコムとしてではなく、合弁会社名義など4社ばらばらに行われており、これもオークション手続きのガイドラインに違反しているとのこと。
クアルコム側は反発しており、申請は3ヶ月以内の8月には行っており、申請会社の問題についても昨年11月にDoTから指摘され、12月に同社が行った回答により解決しているはずだと主張している。クアルコムは年内にもTD-LTEでのサービス開始を目指していると言われていたが、少なくとも延期を余儀なくされると見られている。
【関連情報】
・Qualcomm may lose wireless broadband service permits in India
・No ISP licence for Qualcomm
・Qualcomm's broadband plans stuck as DoT raises concerns
・BWA Delayed!
・インドで新たにLTE周波数割り当ての動き/TD-LTEサービスは年内にも開始か
・クアルコムがインドで合弁事業を計画 - 地元企業2社が出資を検討
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら