アップル（Apple）が米国時間4日午前10時から開催する特別イベントについて、今回もネット経由の生中継（ウェブキャスト）は行わないことが明らかになった。9to5 Macの電話による問い合わせに対し、アップルの広報担当者が確認したという。

アップルは、昨年9月に行った音楽関連製品の発表イベントではストリーミング配信による基調講演のライブ中継を実施していた。いっぽう今年3月の「iPad 2」発表イベントや、「iOS 5」の御披露目があった6月のWWDCでは、リアルタイムの中継は行わなかった。今回のイベントでは、欧州の報道陣向けに限定した中継を予定しているだけで、一般向けのものは実施しないという。

アップルはこれまでのイベント開催時には、基調講演の数時間後に、同社のウェブサイトからのストリーミング配信ならびにiTunes経由のポッドキャスティングによるダウンロード配信でその模様を観られるようにしてきており、今回も同様の措置がとられるのではないか、とこの話題に触れたMacStoriesでは記している。

今回のイベントはアップルにとって、8月下旬のCEO交代発表後はじめての大々的な製品発表の場となることから、具体的な製品やサービス以外に、基調講演の壇上にあがる発表者の人選についても、今後の経営体制を占う手がかりとして注目を集めている。

【参照情報】
・Apple will NOT stream tomorrow's iPhone event - 9to5 Mac
・Apple Won't Offer Live Video Stream of Tomorrow's Event - MacStories
・Apple Events
・アップルのiPhone 5発表イベント、10月4日に開催へ - 報道陣に招待状送付
・アップル、スティーブ・ジョブズ氏のCEO退任を発表 - 後任はティム・クックCOOに