米携帯通信最大手のベライゾン・ワイアレス（Verizon Wireless：以下、ベライゾン）は米国時間7日、同社が提供するLTEサービスに関し、従来と同じ料金で倍のデータを送受信できる期間限定のプロモーションキャンペーンを行うと発表。LTEの展開で追従するAT&Tにプレッシャーを与える狙いがあるとみられている。

ベライゾンが発表したキャンペーンは、同社のLTE対応スマートフォン・ユーザーを対象にしたもので、たとえば月額30ドルのプランでは従来2GBとされていた上限が4GBまで引き上げられる。同様に、50ドルのプランでは5GBから10GBに、また80ドルのプランでも10GBから20GBにそれぞれ上限が引き上げられるという。なお、同料金プランの提供は11月8日から開始され、具体的な終了期日は明らかにされていない。

ベライゾンでは昨年12月からLTEサービスの提供を開始し、競合するAT&Tに先行しているが、AT&Tが安い料金プラン--月額15ドルで200MB、月額25ドルで2GBの2本立てで対抗してきていることから、ベライゾンは今回データ量の上限引き上げのほかに、月額20ドル（上限300MB）のプランも新たに導入するという。なお、第3位のスプリント・ネクステルでは従来から定額制料金の提供を続けている。

【参照情報】
・Verizon to double LTE smartphone data allotments - Fierce Wireless
・Verizon doubles data allowance in promotion - Reuters
・Verizon to double data amounts for 4G smartphones - CNET
・ベライゾン、スマートフォン新規契約の半数以上がAndroid端末に - LTEは140万件獲得
・米国、LTE契約件数で他を圧倒 - 携帯キャリア3社で全世界の約半数に