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ノキア、「Windows 8」タブレットを来年6月にも投入か - スマートフォンではシェア確保を優先

2011.11.17

Updated by WirelessWire News編集部 on November 17, 2011, 09:37 am JST

Previewing Windows 8
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世界最大の携帯電話機メーカーであるフィンランドのノキア(Nokia)が、マイクロソフト(Microsoft)の次期主力OS「Windows 8」を搭載したタブレット端末を、2012年6月に発売する可能性が浮上している。

これはノキアのフランス支社を統括するポール・アムセレム(Paul Amsellem)氏という幹部が現地時間16日に、「Les Echos」という新聞に対して明らかにしたもの。このインタビュー自体は、フランスで発売になるWindow Phone端末「Lumia」製品の話題が中心であったため、Windowsタブレットに関してそれ以上の詳細は明らかにされていないという。

マイクロソフトはこれまで、「Window 8」OSのリリースや同OS搭載端末の登場時期に2012年夏から秋にかけて、としてきていた。そのため、今回のノキア幹部の話が本当であれば、同OSの開発が予定よりも速いペースが進んでいるということになる。

ただし、ノキアの広報担当者はこの報道について、「タブレットに関してははっきりとしたプランは特に発表していない」と濁しているという。

ノキアは今年2月にマイクロソフトとの提携を発表、自社製スマートフォンの主軸OSとして「Windows Phone」(WP)OSを採用する計画を打ち出していた。それ以来同社は、WP搭載スマートフォンの開発を続けて来たが、先月下旬になって、ようやくその最初の製品となる「Lumia 800」などを発表。来年には同スマートフォンのLTE対応版を米市場に投入するとの可能性も高まってきている。

ノキアのステファン・イーロップ(Stephan Elop)CEOは、このLumiaなどの新製品の発表直後に行ったThe Vergeとのインタビューのなかで、「Windows 8」が提供するユーザーエクスペリエンスは、ノキアが発表した「Lumia」のそれを拡張したものといえ、ユーザーの視点からは共通する部分も多いと説明し、同OS搭載タブレットの投入可能性を示唆していた。

いっぽう、同CEOは16日(欧州時間)にスペインのバルセロナで開かれた投資銀行モルガンスタンレー(Morgan Stanley)主催のカンファレンスで講演し、同社が新たに投入するWPスマートフォンについて、まずは利益よりも市場への浸透率を高めることを目標に、低価格化戦略を採る可能性を明らかにしている。

今月から欧州で販売が始まるノキアのLumiaシリーズ製品は、携帯通信事業者との契約無しの場合、上位機種が420ユーロ、下位機種が270ユーロとなっており、競合他社から出ているWindows Phone端末よりは価格が抑えられている。ただし、現在主流となっているAndroidスマートフォンのなかには100〜150ユーロのものも多く、これらに比べれると割高感は否めないという。こうした状況を踏まえ、イーロップCEOは「市場で十分な販売台数が期待できる価格設定にするつもりだ」と語ったという。

2011年第3四半期のWindows Phone OSの販売台数シェアは、全世界で1.5%まで縮小している(米ガートナー調べ)ことから、ノキアではより多くの開発者をひきつけるために、端末の販売台数を早急に増やす必要があると同CEOは述べたとReutersは伝えている。

【参照情報】
Nokia aims to undercut rivals with volume focus - Reuters
Nokia to launch Windows tablet mid-2012: report - Reuters
Nokia and Qualcomm poised for W8 tablets - Rethink Wireless
Nokia Windows 8 tablet coming in June 2012, says company's French chief - The Verge

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あわせて同OSを搭載したサムスン製タブレット端末5000台を参加者に配布した。

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