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独首相、「ネットワーク中立性」に反対する考えを表明

2014.12.08

Updated by WirelessWire News編集部 on December 8, 2014, 10:48 am JST

ドイツのアンジェラ・メルケル(Angela Merkel)首相が先ごろ、インターネットのトラフィックに関するいわゆる「ネットワーク中立性」の問題に言及し、ISP事業者などが一部のサービスを特別扱いすることを認める「ファーストレーン」の必要性を主張したという。

この話題を報じたThe Localなどによると、メルケル首相はベルリンで現地時間4日に開かれたボーダフォン(Vodafone)主催のDigitising Europeカンファレンスで講演を行い、「デジタル経済の中核となるサービスには一定の通信品質が求められる」ことから、遠隔医療や自動運転車といった先進技術に関連する特別なサービスのトラフィックと、その他の自由なネットのトラフィックとは分けて取り扱う必要があるなどと述べたという。

EUでは現在、ネットトラフィックの差別的な扱いを禁じるネットワーク中立性のルールが導入されており、また今年4月には欧州議会(European Parliament)で、ファーストレーンの導入を認める欧州委員会(European Commission)の計画案に反対する採決がなされていた。こうしたことから、欧州議会と各国政府との間で調整にあたる欧州理事会(European Council)はこの問題でいっそう厳しい立場に立たせるのではないか、といった見方がThe Localでは紹介されている。また同ブログでは、メルケル首相の発言について既存の大手通信企業各社の考えを代弁するものなどとする批判派の見方も記されている。

なお、米国では先月オバマ大統領がFCC(米連邦通信委員会)に対し、ネットワーク中立性に関するルール強化を求める発言を行い、これに対して共和党陣営などからは「政府の規制強化が、市場競争の阻害につながりかねない」などとする
声も上がっていた。


(What is Net Neutrality and why is it important? [Full Video - Multilanguage Subs])

【参照情報】
Merkel speaks out against net neutrality - The Local
Angela Merkel calls for end to net neutrality - Boing Boing
Angela Merkel argues against net neutrality, calls for special access fast lane - The Verge

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