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2012年末にアフリカの携帯契約数は735百万に

2012.02.08

Updated by on February 8, 2012, 17:30 pm JST

アフリカがアジアに次いで世界で2番目に大きな携帯電話の市場であることを示した「Africa Mobile Observatory 2011 report」をGSMAは2011年11月に発表した。

2010年には携帯電話の普及率がすでに5割を超えていたが、2011年第4四半期に6.5億の接続の規模に達しているという。過去5年に亘ってアフリカにおける契約数は毎年2割の成長を遂げてきたが、2012年末には735百万に達すると予想している(図1)。契約数の96%が音声サービスのみのプリペイドではあるが、データサービスは着実に伸びている。

アフリカの携帯電話の普及率は2000年の2%から2010年には57%へと急成長してきた。2010年には5割を超えるという歴史的な通過点でもあったが、今後の成長余力も大いにあると予想している。2011年から2015年までの年平均成長率はアフリカ全体では11%に落ちるとはいえ、急成長する国もあると予想している。2015年には人口比で85%の普及率になるとしている。

なおこのレポートではSIMをベースとした契約数をベースにしており、一人で複数SIMを保有しているということも加味すれば、実際の顧客数より多めに評価されるという数字であることを予め断わっておく。2割から4割程度は過大評価されている可能性がある。

▼図1:アフリカの携帯接続数と普及率(2006年〜2015年)
201202081730-1.jpg

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アフリカは十億の人口を抱えた54カ国からなり、言葉も文化も多様性があり、非常に複雑である。2011年9月における契約数は、アフリカ全土で約6.2億の契約数となっており、表1のようにナイジェリアの約9,000万を筆頭に、エジプトが約8,100万、南アフリカが約5,900万などとなっている。上位10カ国で全体の2/3を占めているのがわかる。

もともとアフリカは固定電話の普及率が低く、エジプト、モロッコ、南アフリカ、アルジェリアなどで固定電話の普及率が1割前後だが、ナイジェリア、エチオピア、スーダン、ケニアなどでは1%前後と非常に低い。

▼表1:アフリカにおける国別携帯契約数
201202081730-2.jpg

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一方ブロードバンド環境はまだまだの状況である。とはいえ、固定ブロードバンドに代わる選択肢として3Gサービスが登場してきている。これから2015年に向けては爆発的な普及が予想される。2006年には20万、2010年末には1,500万となり、2015年には2.3億を超すと予想している。

2015年には次世代のLTEネットワークがケニアで50万接続に達し、ナイジェリアでは110万、南アフリカでは250万接続と予想している。

▼図2:アフリカにおける携帯ブロードバンド契約数
201202081730-3.jpg

【情報ソース】
2011年11月9日のGSMAのリリース
Africa Now the World's Second Largest Mobile Market, Reports GSMA
African Mobile Observatory 2011

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