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ライトスクェアード、スプリントとの提携が解消に - FCCに仮承認撤回を要請

2012.03.19

Updated by WirelessWire News編集部 on March 19, 2012, 10:21 am JST

GPS機器への干渉から4G通信網の構築計画が頓挫しかかっているライトスクェアード(LightSquared)と昨年提携契約を結んでいたスプリント・ネクステル(Sprint Nextel:以下、スプリント)が、米国時間16日にこの契約を打ち切ることを明らかにした。

ライトスクェアードにとっては、先ごろの米連邦通信委員会(FCC)による仮承認撤回につづく打撃となるが、同社ではFCCに対し別の周波数帯利用を認めるよう求める動きを見せるなど、限られた選択肢のなかで生き残りの道を模索し続ける姿勢を示している。

スプリントとライトスクェアードは昨年7月下旬に提携を発表。この契約に基づき、スプリントはライトスクェアードのネットワーク構築に資金的な協力などを行ういっぽう、その見返りとしてネットワークを利用してLTEサービスを展開するなどの見通しを明かしていた。

しかし、ライトスクェアードの計画が当初の予定通り進んでいないことなどから、スプリントではもう1社の回線供給元となるクリアワイアとの関係修復に力を入れてきていた。

いっぽう、この提携解消でますます苦しい立ち場に追い込まれたライトスクェアードだが、16日にはFCCに対して、仮承認撤回の見直しもしくは別の周波数帯の割当を求めていく姿勢を示している。

ライトスクェアードでは、もともと衛星通信用とされていたLバンドの周波数帯を地上波に転用して計画を進めようとしていた。同社では、GPS波との干渉について、自社が利用予定の周波数帯を通過する電波がGPS用の周波数帯にはみ出しているわけではないとし、技術的な問題の所在がGPS機器の設計にあると主張。また、GPS機器への干渉が回避不可と判断したテストについても、テスト方法に欠陥があったとして、自社が提案する問題の緩和策に検討を加えるようFCCに求めているという。

【参照情報】
Sprint Terminates Network Deal With Falcone's LightSquared - Bloomberg
LightSquared Says FCC Lacks Power to Block Proposed Service - Bloomberg
LightSquared won't say die on LTE, demands reversal or spectrum from the FCC - The Verge
LightSquared to FCC: You owe us spectrum - GigaOM
米ライトスクェアード、いよいよ崖っぷちに - FCCが通信網構築計画の承認撤回
スプリント、クリアワイアとLTE網関連の協力で暫定合意
ライトスクェアード、スプリントとの提携を正式発表 - 15年契約、総額は135億ドルに

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