フェイスブック（Facebook）は米国時間3日、同社が保有する10件の特許権を米ヤフー（Yahoo!）に侵害されたとして、同社を相手取った訴訟を北部カリフォルニアの裁判所で起こした。

ヤフーは先月12日、やはり10件の特許権侵害を理由にフェイスブックを訴えていた。フェイスブックは今回のヤフー提訴について、「技術革新よりも訴訟を優先するヤフーの短絡的な決意」への回答だと述べ、ヤフーの訴えに対抗する姿勢を明らかにしている。

米国特許商標庁が公開している情報によると、ヤフーの保有する特許権が数千件であるのに対し、フェイスブックの保有数は62件。しかしフェイスブックはヤフーから訴訟を起こされた後、IBMから750件の特許権を取得していた。paidContentによると、今回の提訴に使用された10件の特許権のうち、8件はIBMから購入したもの。いっぽう残りの2件ーー「デジタルメディアのタグづけ手法」などについては、マーク・ザッカーバーグ（Mark Zuckerberg）CEO自身が考案したものだという。

なお、10件のうち「ユーザーのプロフィール」に関する特許権は今月3日付で認可されたものだといい、同社は特許権の認可と同時に反訴に出た模様だと、ZDNetは述べている。

フェイスブックは株式公開（IPO）を目前に控え、またヤフーは大規模なリストラの発表を控えている。

【参照情報】
・Facebook Smacks Back at Yahoo With Patent Claims in Counter-Lawsuit - AllThingsD
・Facebook uses Zuckerberg patent to countersue Yahoo - paidContent
・Here are the 10 patents Facebook is suing Yahoo with - ZDNet
・ヤフー、フェイスブックを提訴 - ウェブサービス分野でも特許権訴訟