AT&T、ティム・クックの要請を受け、iPhoneのアンロック解禁
2012.04.09
Updated by WirelessWire News編集部 on April 9, 2012, 13:28 pm JST
2012.04.09
Updated by WirelessWire News編集部 on April 9, 2012, 13:28 pm JST
従来、AT&TのiPhoneのSIMカードを入れ替えるためには、いわゆる「脱獄」(ジェイルブレーク(jailbreak))によってユーザ権限を変更する以外の方法はなかったが、4月8日以降、一定の条件をクリアしている加入者はアンロックが可能になっている。アメリカ国内ではT-MobileのSIMが使えるようになるほか、海外旅行時には地元のキャリアのSIMを装着することで安く利用することができるようになった。
そもそもは、AT&TでiPhoneを使っていたユーザがカナダに引っ越して、端末を継続利用したがったものの、AT&TショップとAppleストアの間でタライ回しにされた挙句、あろうことかAT&Tの担当者から「脱獄」を奨められ、この人が、ティム・クックCEOにメールを出したのが発端だという。クック氏からはメールの返信はなかったものの、AT&Tへ強く働きかけてくれたことでアンロックが実施されるようになった。
通常、AT&TのiPhone契約は2年間なので、この契約期間が満了していて、料金支払いに問題なかった人であれば、AT&TショップでSIMロックを解除してくれる。ただし、T-Mobileにつなぐとスピードは落ちる。CDMA陣営のVerizonとSprintでは利用できないというから、メリットを享受できるのは主にアメリカ在住の人が国外でiPhoneを使う場合になりそうとのこと。
【参照情報】
・AT&T Finally Allows Unlocked iPhones for Out-of-Contract Users
・AT&T Begins Unlocking Out Of Contract iPhone's Today, Good News For T-Mobile Refarming
・Some AT&T iPhone Owners Can Have Devices Unlocked Sunday
・Apple CEO Tim Cook gets AT&T to unlock an iPhone
・E-Mail To Apple CEO Gets AT&T To Unlock Customer's iPhone
・The best way to unlock your AT&T iPhone may be through Tim Cook's office
※4/8 14:30 本記事は当初、「iPhoneのSIMロック解除はティム・クック氏の要請」との見出しで公開していましたが、事実関係をより正確に表現するため、変更いたしました。
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