ブラジルの電気通信規制当局であるAnatel(国家電気通信庁)は6月に予定されている4G周波数オークション(2.5GHz帯)で38億ブラジルレアル(BRL)(1BRL=41.6円換算では約1,581億円)を期待している。LTEに利用されると目されているこの周波数帯を狙っているのは、テレフォニカ・ブラジル、TIMブラジル、Claro、Oi、Nextelブラジル、Skyブラジルなど。
ブラジル政府側はDSLなど固定系ブロードバンドの代わりにLTEで全国のブロードバンド化を一気に図りたい考えのようだ。落札したキャリアは2013年12月までに人口50万人以上の都市はすべてLTEでカバーし、2016年末までには人口1万人以上の都市を全てカバーさせなければならない。
ブラジルは言わずと知れたサッカー王国であり、Anatelはコンフェデレーションカップ2013をホストする6都市については2013年4月までに、FIFAワールドカップ2014(ブラジル大会)をホストする14都市については2013年末までにLTEでカバーすることを求めている。
ブラジルでは450MHz帯の開放も予定されているが、こちらは広いカバレッジを活かして格安の音声と低速データ通信(256kbps)の組み合わせ料金プランが実現できるのではないかと期待されている。
【参照情報】
・Anatel hopes 4G auction will raise BRL3.8bn
・BRAZIL APPROVES RULES FOR 4G WIRELESS AIRWAVES AUCTION
・BRAZILIAN LTE SPECTRUM AUCTION TO RAISE $2B
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