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「グーグルがiOS向けのChromeブラウザ投入へ」- 米アナリスト予想

2012.05.16

Updated by WirelessWire News編集部 on May 16, 2012, 10:13 am UTC

Chrome
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グーグル(Google)のウェブブラウザ「Chrome」のiOS版が、早ければ今期中、遅くとも年内にはiPhoneやiPadといったアップル(Apple)製端末向けにリリースされる可能性があるとするアナリスト・レポートが米国時間15日に発表されている。

このレポートをまとめたマッコリ―(Macquarie)のアナリスト、ベン・シャクター(Ben Schacter)氏によると、アップルではすでにiOS向け「Chrome」についてコードのレビューを実施している可能性もあるという。

シャクター氏は、iOS向けChrome登場の根拠として、グーグルがアップルに支払っている検索広告関連の手数料のマージンを挙げている。アップルは現在、iOS製品のデフォルトブラウザである「Safari」にグーグルの検索枠を設けることで、そこから発生した売上の5〜6割を得ているという。すなわち、Safariの検索ボックス経由で10億ドルの広告収入が発生しても、グーグルの手元に残るのは4億ドル程度となる。そのため、iOS版Chromeのリリースにより、iOS端末で99%のシェアを誇るSafariからシェアを奪うことができれば、グーグルは利益向上を見込めることになるという。

ただし、iOS端末では、サードパーティーによるブラウザ自体は許可されるようになったものの、これらのブラウザをデフォルトに設定することはできない。すなわち、メールやアプリ等でクリックしたリンクは、必ずSafariで開くことになる。

これについてシャクター氏は、マイクロソフト(Microsoft)によるWindowsへのInternet Explorer搭載方法をめぐって独占禁止法違反による裁判が行われた90年代後半のブラウザ戦争を引き合いに出し、これが新たなブラウザ戦争の到来を招く可能性があるとしている。

しかし、この記事をとりあげたGigaOMでは、iOSユーザーがあえてChromeを使用するメリットは小さいと指摘。その根拠として、Chromeの機能である異なるデバイス間でのブックマーク共有機能がすでにSafariにも用意されている点や、デスクトップで開いているタブをモバイル端末でも表示するChromeのシンク機能も、iCloudを通じて実現可能であることなどを挙げている。

さらに、PC向けブラウザとしてはSafariやFirefoxを抜いてユーザー数を増やし、Internet Explorerに次ぐ第2位のブラウザとなったChromeだが、PCブラウザでの実績や10年以上前の経緯をもとにChromeがiOSでも成功をおさめると判断するのは誤りであるとGigaOMは付け加えている。

【参照情報】
Google's Chrome Browser Is Coming For iOS, Says Macquarie - Business Insider
Is Chrome coming to iOS? - CNET
Coming soon: Chrome for iPhone & iPad - GigaOM

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