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RIM、業績見通しを下方修正 - 3-5月期はついに営業赤字へ

2012.05.30

Updated by WirelessWire News編集部 on May 30, 2012, 10:42 am JST

カナダのリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:以下RIM)は現地時間29日、直近の四半期(2012年3-5月期)の業績について、2004年以来となる営業損失計上の見通しを明らかにすると共に、経営立て直しに向けた戦略アドバイザーとして複数の投資銀行と契約を結んだことを発表している。

この発表を受け、RIMの株価は一時最大で15%程度下落し、1株9ドル50セントをつけたという。RIMの株価はこの1年で7割以上低下。

RIMのトーステン・ヘインズ(Torsten Heins)CEOは、深刻な業績悪化の原因について、「現在の競争環境が同社のビジネスに販売台数の面でも価格圧力の面でも影響を与えた結果」と説明。ただし、具体的な損失額は明らかにしなかったという。なお、アナリストらのこれまでの業績予想は2億6100万ドル程度の営業黒字となっていた。また前年同期には9億3000万ドルの利益を計上していた。

RIMでは、現在開発を進める最新OS「BlackBerry 10」搭載端末の発売を控え、既存製品の販売が伸び悩んでおり、Bloombergによると前四半期には在庫金額が10億ドル以上に増加(前年同期は約6億ドル)。昨年12月にはタブレット端末「BlackBerry PlayBook」の在庫処分で4億8500万ドルの損金を計上、また3月にもBlackberry 7の在庫処分にかかった費用として1億9700万ドルを引き当てていたが、これに続く特損計上の可能性も大きくなっているという。

Bloombergでは、RIMのスマートフォン市場シェアが1-3月期に6.4%まで低下し、Android(59%)、iOS(23%)との差がますます拡大しているというIDCのデータを紹介している。

RIMが6月28日に発表する3-5月期業績については、売上36億4000万ドル(26%減)、利益が1億9750万ドル(72%減)というアナリスト予想が出ていた。RIMでは製造拠点や人員削減などで今年度10億ドルの経費削減を行うリストラ策を打ち出している。

なおこの日の発表で、RIMはJPモルガン(J.P.Morgan)、RBCキャピタル・マーケッツ(RBC Capital Markets)の2社を戦略見直しのためのアドバイザーとして雇い入れたことを明らかにした。同社では今後、他社との提携やソフトウェアのライセンス提供などの選択肢も検討していくという。

【参照情報】
RIM's Surging Inventory Raises Prospect Of Writedown - Bloomberg
RIM's Shares Plunge After Company Reports Surprise Loss - Bloomberg
RIM Hires J.P. Morgan, RBC for Strategic Review - WSJ
RIM faces Q1 loss, shares halted as future is murky - GigaOM
RIM Expects Operating Loss as Bankers Help Company Explore Options - AllThingsD
RIM、12-2月期決算発表 - バルシリエ元CEOや上級幹部らが退社へ
RIMで経営トップ交代 - 新CEOの実力は未知数、株価は下落
世界の携帯電話機市場の概況(2012年第1四半期)- Asymco

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