ソニー、Blu-rayディスクなしのプレステ開発を検討 – 結局見送りに（WSJ報道）

ソニー、Blu-rayディスクなしのプレステ開発を検討 - 結局見送りに（WSJ報道）

2012.05.31

Updated by WirelessWire News編集部 on May 31, 2012, 09:53 am JST

ソニーが「PlayStation 3」（PS3）に続く次世代のゲーム端末に関し、本体に光学ドライブを搭載せず、ダウンロードのみでゲームタイトルを販売する案を検討していたものの、いくつかの問題に対する懸念から結局この案を見送ったとWSJが報じ、一部のブログなどで話題になっている。

WSJでは、関係者の話として、ゲームユーザーの間でゲームソフト/アプリのオンライン購入が定着しつつある流れを受け、ソニーでもソフトのダウンロード販売に限定したゲーム端末の開発を検討していたと伝えている。しかし、大量のデータを含む据え置き型ゲーム向けソフトの配信に必要とされる高速なインターネット接続環境が現時点では世界的に整っているとはいえないと判断し、このアイディアを見送ることになったという。また、この話題に触れたCNETでは、ゲームソフトの流通がネット経由だけになった場合、ソニーが長年進めてきたBlu-rayディスク関連の投資が無駄になる懸念もあったのではないか、との可能性を指摘している。

いっぽう、ゲーム端末市場でソニーと競合するマイクロソフト（Microsoft）でも、次世代端末には引き続き光学ドライブを搭載する予定だとする関係者の話をWSJは記している。

現在、ゲーム機メーカー各社は一部のソフトについてオンラインでの購入オプションも設けているものの、ダウンロードのみの販売で成功しているのはほんの一握りという。

これとは別に、携帯ゲーム機向けソフト/アプリの市場では、任天堂DSやソニーPSPに対し、iOS端末（iPhoneやiPod touch）やAndroid端末向けのゲームが売上を伸ばしている。また、パソコンの分野では、アップルのMacBookAirや最新のUltrabookなど、光学ディスクドライブを省き、オプションとして提供する例も目立ってきている。

[Asymco]