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フェイスブックに「ビッグナンバーの壁」- 米では利用者数・利用時間とも伸び鈍化

2012.06.12

Updated by WirelessWire News編集部 on June 12, 2012, 11:53 am UTC

先月株式公開を果たしたばかりのフェイスブックについて、米国市場での成長鈍化を示す徴候が表れているとする報告が上がっている。

米調査会社コムスコア(comScore)の調査によると、フェイスブックの米国における利用者数は、今年4月時点で1億5800万人となったが、利用者数の伸び率は前年同期比5%に留まったという。なお、前年同期の伸び率(対前年比)は24%、また2010年の伸び率は同89%で、5%という数字はcomScoreがフェイスブックの調査を始めて以来最も低いもの。

さらに、ユーザーの利用時間についても同様の傾向が見られる。今年4月の伸び率は前年比16%で、前年の23%、2010年の57%に比べて鈍化しているという。なお、ユーザーの平均利用時間は月間6時間以上で競合他社を大きく引き離している。なお、グーグルの利用時間はYouTubeを含めめても約4時間だったという。

WSJではこの成長鈍化について「ある程度予測できたもの」とし、フェイスブックのユーザー普及率が米国で7割を超えている点などをその理由に挙げている。同時に、フェイスブックが2011年に記録した年間売上約31億ドルのうち、米国市場からの売上が過半数を占めていたことから、同市場での成長鈍化は大きな懸念材料になりかねないと指摘している。

いっぽう、米国以外の市場や、モバイル分野では、フェイスブックにはまだ十分な成長の余地があるという。とくにモバイル端末からの利用者数は2011年12月の4億2500万人から今年3月には4億8800万人にまで増加し、9億人を超えたとされる同社登録ユーザー数のすでに過半数に達している。ただし、同社が先月明らかにしていたように、PCベースのディスプレイ広告が売上の約85%を占めるフェイスブックではモバイル分野のマネタイズの取り組みが遅れていることも明らかになっている。

同社については、11日にアップルが発表した次期モバイルOS「iOS 6」で情報共有機能の統合などが予定されていることから、今後はこうした材料を手がかりとして、どこまでモバイルユーザーの収益化を進められるかが大きな注目を集めることになりそうだ。

【参照情報】
Facebook Audience Growth Slows to 5%, ComScore Reports - Bloomberg
Days of Wild User Growth Appear Over at Facebook - WSJ
アップルのWWDC開幕 - 基調講演で「iOS 6」などが発表に
フェイスブックが株式公開 - NASDAQでシステム障害、プライバシー侵害の集団訴訟も
フェイスブック、1-3月期は経費増加で利益減少 - 登録ユーザー数9億人を突破。

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