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ICANN、gTLD申請1930件のリストを公開 - アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフトらも

2012.06.14

Updated by WirelessWire News編集部 on June 14, 2012, 09:09 am JST

ドメイン名の管理を担う非営利法人ICANNは英国時間13日、5月30日に募集を締め切った新たなトップレベルドメイン(generic Top-Level Domain:gTLD)の応募期間が終了したことをうけ、全世界から寄せられた1930件の申請内容を公開した。

マイクロソフト(Microsoft)は「.Xbox」「.Hotmail」「.Windows」など13件、アップル(Apple)は「.Apple」のみ1件、アマゾン(Amazon)は76件、グーグル(Google)は「.Android」「.Dog」「.Blog」「.youtube」など100件以上の申請を行ったという。

これらの米国企業・組織からの申請は、全体の半分にあたる911件をしめた一方、アフリカ地域からの応募は、わずか17件だったという。

申請されたgTLDの審査手続きは1度に500件ずつ行われ、来年の第1四半期には最初のドメインが利用可能となる。申請のあったドメインのすべてが認められるわけではないが、来年はじめまでには1000件以上のドメインが利用可能になるとみられる。申請が認められた企業は、ドメイン1件あたり、年間2万5千ドルの利用手数料が必要となる。

231件のドメインについては、複数の組織から申請が寄せられた。もっとも多かったのは、グーグルやアマゾンなど13の組織から申請を受けた「.app」であった。11件の申請を集めた「.home」「.inc」、10件の申請を受けた「.art」、9件の申請を受けた「.blog」「.book」「.shop」「.llc」がこれに続いた。

1つのドメインを管理するのは1つの組織に限られるため、例えばアマゾンが「.book」の管理者となった場合、競合他社によるドメインの使用が阻止される可能性も出てくる。そのため、今回の募集のやり方について一部からは批判の声もあがっているという。

なお、今回の募集ではTLD1件あたり1850万ドルの申請費用がかかるため、ICANNにはあわせて3億5200万ドルもの金額が集まることになる。ICANN側ではこの使途について大半が申請の処理手続きに使われるとしている。

【参照情報】
Reveal Day 13 June 2012 - New gTLD Applied-For Strings - ICANN
Google, Microsoft, Amazon, and others scramble for new top-level domains like .app, .xbox, and .book - The Verge
Icann criticised over 'commercial landgrab' of internet -
Total.Chaos: New Domain Applications Revealed - ATD
グーグル、「.google」「.lol」などのドメイン名を申請 - ICANNの新規TLD募集で
トップレベル・ドメインの選択肢が無限大に - ICANNでgTLD変更案可決

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